プレイで祖国オーストラリアのテニスを魅せられたオーストラリアサポーター。


エールに変え、選手、チーム、会場をも巻き込んだドルギアス。



その完全アウェイの中で平然と激しいサーブを打ち込む金太郎。


コートの二人のポテンシャルは最高潮。


リターンエースを決めれば、サービスエースで返す。

サーブを打った途端に一気にネットダッシュで攻める金太郎

なんだ あのガキのデタラメなテニスは!?

もうネット際に詰めてやがる!



敢えてネットに当てて激しい打ち合いの中でポイントを奪う!


あと2球やーーー!!


「久しぶりだぜ この感覚 何年ぶりだろうか!!

こんな異国のクソガキに思い出させられるとは
フン・・・礼は言わねぇけどな!!」


ジャン「今、ドルギアスは一人で戦ってはいない・・・



ドルギアスは、コートに立ちながら、

コートに立つことが叶わなかった弟、ノアと共にコートに立っていた。




「もう一度兄さんとテニスが出来るなんて-----」

「あぁ・・・俺たちの夢 ここで成就させるぞノア」


異様な雰囲気をドルギアスから感じ取る金太郎・・・



負ける気がしねぇ


返球は金太郎の真逆を突く。


しかし
必死に追う金太郎・・


「いや 駄目だ 追いつかない!?」





おスギバアさんと出会ったことで始めたテニス。
中学に入り、四天宝寺中で個性的な先輩たちに囲まれながら伸び伸びと実力を伸ばしていく、
代表合宿で出会う、とてつもない鬼という大きな壁。


そして・・・


「まだまだだね」


自分と同い年のあの男の声が胸に響く・・。

・・・・・・何言うとんねん!
ワイとの決着つけんと遠くに行きおって





飛びつく先に、ドルギアスのボールに追いつく!



跡部  (見せてみろ貴様の可能性を!!)


鬼「金太郎ーーーーーーー羽ばたくのは今だぁぁぁ!!


待っときやコシマエーーーー

世界一のテニス選手になるんはワイやぁーーーーっ!!




ドルギアス

(コイツ 背負ってやがる JAPANにもこんなガキがいるとはな!!)


ラケットに届き、ドルギアスも返球するも・・金太郎のコートを大きく外れ高くそれていく・・・


ドルギアスも諦めかけた打球の行方。

しかしそのボールは・・・

上空を低く飛ぶ飛鳥へ命中し、ボールはポトリと金太郎のコートへ落ちる・・



次号へ続く!