幸村精市、4歳・・
テニススクールでテニスを既にプレイし始めていたが周りは上級生ばかりであった。
そんな幸村の前に現れたのは同い年のゲンイチロー君・・
実力的には幸村がやはり上であるためダブルスパートナーとしてなんども納得がいくまで真田の練習に付き合う。。
そんな折、迎えたダブルスの大会。
わざわざ自分よりも年齢が高い組み分けに出場
5-1とやはり歯が立たないくらい追い詰められるのだった・・
「やっぱり・・・ダメだったね」
少しあきらめ気味に薄く微笑みながら真田に問いかける幸村
「あ・・・あ・・・諦めるなよ・・・最後まであきらめるなよぉぉぉ!!」
幸村とは対照的に汗をかき、べそをかき、鼻まで垂らして悔しいと幸村へ感情を爆発させるゲンイチロー
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流れてくるラジオから、開催国、豪州が優位だと伝えるラジオの実況。
「第1試合D2はゲームカウント1-5の0-40と地元豪州がマッチポイントを迎えています!
初戦に世界ランク2位のスイスを撃破した地元豪州が勢いになる申請日本代表相手にどのような戦いをー」
それに耳を傾けるノア・・
「チェックメイト」
やはり勝利を確信するノア。
ドルギアス「やればできるじゃねーか主将さんよ
お前らがこっちの言う事を良い子で聞いてプレーすりゃ
この豪州を世界の頂点にみちびいてやるっつってんだよこの雑兵どもが」
クリス「ちっあの野郎・・・!!!」
ジャン「クリス!!・・・仕方がない 奴の弟 元天才のノアの戦術は・・・
見事に我々に勝利をもたらしているのも事実
悔しいがドルギアスのプレーとノアくんの戦術なしに我々豪州がここまで上り詰める事はなかっただろう
今はくだらない個人の自尊心は捨て国をを背負う事を俺たちは優先しよう!
そのかわりこの大会が終わったら1発アイツをブン殴ってやろう!
さぁマッチポイントだ 最後まで気を抜くなよ」
「イエッッサァーッ!!」
あと一球が響く豪州代表のみの応援が響くコート。
そんななか、幸村と真田は、突然ロブのみあげて返球を続ける。
攻めることをやめた日本代表に、諦めたのか?と豪州の勝利が近づくことに更に盛り上がりを見せる会場。
しかしそうではない。
鬼が気付く・・
豪州の「鉄壁の壁に対し、幸村と真田も鉄壁の守備で対抗し始める。
クリス「主将っ 彼らの狙いは・・・」
「ああクリス!!このままロブ合戦を続けるぞ!!」
しびれを切らし、攻めに転じたところで鉄壁の壁を崩す・・。
日本代表の狙いは見通している。
そしてなにより自分たちがやってきたテニスだ。
それをよく知っている。
「面白いっ 受けて立とう 若者よ!!」
豪州がマッチポイントのまま、5分、10分、20分とロブの打ち合いだけが続く緊張感・・・
30分に差し掛かった時、一人の男が口を開く。。
「ハァーッハッハッハ
なんだこの試合は!?
国を背負った試合だと!?
・・・笑わせるぜ」
「主将のテニスを愚弄する事は・・・
俺が・・・許さ・・・・・・・・・ない・・・・・・」
自分を求めて戦力にされた主将の悪口はどんな形であれ我慢できなかった
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「キミがクリス・ホップマンか」
「アンタは?」
これはすまない、ジャンだ!ジャン・フィッツジェラルド
噂委には聞いていたが・・・キミのそのたぐいまれな脚力 ズバ抜けた反射神経を生かせば
鉄壁の守備が出来るよ」
「鉄壁の守備じゃ勝てないじゃないか!?
「ハハハ・・・それが勝てるんだよ」
クリスの攻めに対応して真田も同時に黒龍二重の斬を繰り出す!
破った技である。同じように、ジャンが第1の変化の反応し変化後の2度目の変化でクリスがとらえる・・・
が!!クリスのラケットがはじかれる!!
幸村「どうやら・・・触角を奪われた様ですね」
ジャン「クリスどうした!?」
「・・・・・・手の感触が・・・・・・無い」
30分近く、幸村と真田と打ち合う中で、攻めに転じると鉄壁の守備にはスキが出来る。
その事が頭を回っていたことにより、ロブを打ち合い続ける中でロブを返され続けた事によりすべて返球されるイメージが残った。
しかし、五感すべてを奪われることはなく、クリスの触角だけを奪った。
そのため、二人で合わせて編み出した黒龍二重の斬の攻略。
返球手段が触角を奪われた相方では返球ないことにより攻略法は今はない。
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幸村「ゲンイチロー君コレってさぁ・・・」
真田「うん!」
幸村「静かなること林の如しって感じだね
真田「あー知ってる」ボクもそれ好き」
幸村
どこまでもボク達 テニスを諦めない
これからもずっとー――
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ゲームセット ウォンバイ 日本 7-5!!
幸村「真田・・・思えばアレが俺たちのテニス初勝利だったね」
真田「・・・ああ」
拳を合わせて勝利を実感する二人・・
日本、先制
ノア
「困ったなぁ・・・・・・駒が予想外の動きをしたのかな
それとも
誰かが僕にチェスを挑んできているのか」
次号に続く!