U-17代表グループリーグ Bブロック1回戦

ギリシャVS日本の結果は3勝0敗で日本チームの勝利!!

ゼウス「日本よ その勢いで決勝トーナメントへ上がってくるがよい!
ワシらもそこで待っておる!



種ヶ島「了解☆」



初戦を終えたその後・・・

勝ったはいいものの・・・

平等院「奇跡的にからくもギリシャに勝利したが一つ間違えれば負けるのは俺達日本だった

タコ坊主!何だお前の無謀な行動は!?
ギリシャの男が心優しき甘い男だったから良かったものの
一つ間違えれば越智をも巻き込み初戦を落とし
一気に流れがギリシャに傾いたかもしれん
!!

遠野もヒザの負傷で決勝では使えん!!
種子島も勝手な行動に出おって!

以上だ!各々反省しておけ!!


やはり厳しい。


斎藤「まぁ、平等院君はああは言ったけど・・・
皆さん格上ギリシャ相手によく白星をあげましたね
ドイツをはじめスペイン・アメリカ・フランス等の強豪国も順当に勝っている様です」

勝利に浸る暇はない・・・すぐさま・・・


三船「明日のオーストラリア戦メンバー7名 『チーム竹』を発表すっぞ〜」


主将っ 鬼十次郎!!

真田弦一郎!! 幸村精市!!
遠山金太郎!! 仁王雅治!!
不二周助!! そして・・・跡部景吾じゃ!!



鬼「フッ・・・大事なスイス戦に高校生を温存させた訳か!」


乾「世界2位のスイスが・・・負けた  オーストラリアに


三船「さあ 相手にとって不足は無ぇだろうぉ!!

中学生(ガキ)共に最高の舞台を用意してやっといた!!

斎藤「か 監督はこの結果を予測していたと・・・?」

グビッと酒を一飲み・・・

ボーイズビーアンビシャスじゃーーーー


コートに揃うオーストラリアと日本の代表、チーム竹の7名



跡部「この前は世話になったな」

ドルギアス「あ”?誰だっけか?」

跡部「俺はS3で出る!!逃げんなよ」


笑み一つで互いの控室に分かれる領勇。


いきなり火花バチバチです。


2年ぶりだね 真田

D2 幸村精市&真田弦一郎 出陣!



コートに客席から包み込むオーストラリア国家の斉唱が響く。

自国開催であるオーストラリア代表。

そう・・まさに・・


「すまないね・・・これがアウェーの洗礼  主将のジャン・フィッツジェラルドだ」

そしてダブルスパートナーは、クリス・ホップマン。
二人とも、高校3年生!

D2、初戦にしてオーストラリアキャプテン登場!


オーストラリア代表の試合は既に完売し、
日本の応援をするものは客席に誰一人、いない・・。


試合が始まるも、ダブルフォルトを犯し、ファーストゲームを失う真田と幸村。


「真田・・・・・・・・・」


「この完全アウェイの異様な状況
この空気に呑まれない様にと思えば思うほど」

「まずいな・・・この状況では俺達はいつものプレイが出来ない」



このプレッシャーの中、ランキング2位のスイスは敗れたのだ・・・
幸村から、王者立海を預かり、戦い抜いた百戦錬磨の男の選択・・・

己を奮い立たせる・・・


大声を張り上げ、「君が代」を歌いだす真田。
オーストラリア代表への応援も、呆気にとられコートが静寂を包み、皇帝の歌声だけが響く・・・


一礼し、落ち着きを取り戻す真田。。

獅子奮迅・・・全力で行くぞ幸村




いつものプレイを取り戻す真田と幸村。


ベンチから、ジャンを笑みを浮かべながら睨むように視線を送るドルギアス・・・



スイスに勝った昨日・・・

スイスに勝ったオーストラリア代表のロッカールームでは喜びに沸いていた・・


ジャン「おいおいっ まだグループリーグを1勝したに過ぎない気を抜くなよ皆!」


ドルギアス「誰の助言のお陰だ?ザコ共が・・・」


ジャン「ドルギアス! お前の助言のお陰は認めよう
ただこれ以上いざこざを起こさないでくれ!
イギリスチームにもコーチと謝罪に行って示談に持ち込めたから出場停止は免れたが・・・
事が公になったらと思うと・・・」



ドルギアス「まあ俺はそれでもいいぜ」

と笑うドルギアス。


「キサマッ!主将とチームにどれだけ迷惑をかければ・・・」


飛び蹴りの素振りを容赦なく見せるドルギアス・・



お目出たい奴らだぜ  俺抜きで勝てるつもりでいるのかよ?



すぐさま頭を下げるジャン・・・

これまでの事は水に流そう そのかわり・・・
オーストラリアを世界に導いてくれ


気づくと他の選手もドルギアスに頭を下げている・・・


「・・・だったら俺が言った通りの練習メニューを明日までにさっさとやっておけ」


チームを離れ、ドルギアスが向かった場所は・・・


来てくれたんだ兄さん!!


「・・・あぁ」


ああ リンゴのいい匂いがするね


いま切ってやる


「スイスに勝ったみたいだね おめでとう」

「お前のお陰かもな・・・ノア」

「怪我しないでよ!兄さんはオーストラリアの誇りなんだから

僕も目が悪くならなければきっと兄さんと一緒に
オーストラリア代表としてコートに立ちたかったなぁ





オーストラリアのテニスアカデミーに入っていた高い実力を持ったドルギアスの弟、ノア
そんな弟の”おこぼれ”として共にテニスアカデミーに入った。
オーストラリア代表としてダブルスを弟と組んで試合をしている時が一番楽しい時間だった。


しかし、ノアの目が見えなくなる。
手術、リハビリに3年の時間を要する。

自分より、実力のある弟はそれを機にテニスアカデミーを追放された。



リンゴを切る手が止まったままのドルギアスへ声をかける。

「―ー・・さん・・兄さん?」


ノア「明日は日本戦だね 強敵だよ

日本はスイス戦に照準を合わせ
中学生中心にオーダーを組んでくるだろうね
初戦D2を勝って弾みをつけたいから攻撃的な二人を当ててくる

だから・・・・・・・・・

こちらはスライス系を中心とした
リターン力のある二人を出せばカウンターで崩せるよ


「そろそろ木陰に入ったらどうだ?」

・・・勝てば決勝リーグだね
楽しみにしてるよ 兄さん