越智、本気の「マッハ」がギリシャコートに突き刺さる。。
エヴァゲロス「ヘラクレ先輩・・・・・・・・・」
ヘラクレス「ス」
足りないスを指摘。(笑)
エヴァゲロス「サーブ速いからって動けないなんて・・・引退間近かなぁ」
しかしレシーバーになって感じるマッハのスピード・・
一歩も動けずにポイントを奪われる・・
エヴァゲロス「バリヤバ」
と素直に舌を出しお手上げを認めるエヴァゲロス
敢えて問うヘラクレス。
ヘラクレス「見えたかね?」
種ヶ島「6割制限を解除(はず)したマッハの前では・・・何人たりとも指一本動かせんやな
月光(ツッキー)の本気の『マッハ』はおそらく・・・
プロ選手をも凌ぐ!!」
「彼のファーストサーブが入ったらまず取れない」
「ファーストは捨ててセカンドに的を絞りましょ」
毛利「さっすが月光(つき)さんやね♪
セカンドサーブ期待しょってもいかんでしょ」
平等院「そういやお前ら
月光がセカンド打ったの見た事ある奴いるか?」
それほどの制度と自信を持って放つ一撃の力!!
サーブだけでゲームを奪い返した日本。
月光「さしあたって戦局は不利なまま・・・流れを変える」
どこまでも冷静である。
静かに大石にそれだけを告げた越智
「なんて頼り甲斐のある人なんだ 同じダブルスを目指す人間として俺もー―――
越智先輩のおかげで目が覚めた!!
緊張してて気付かなかったけど・・・相手も一人は同じ中学生なんだ!!」
上がったロブ、太陽を背に構えるヘラクレス
眩しさで視界を奪われる・・
「蜃気楼は語る(アンディカトプリズモス デイエルケスタイ)」
自分をフェイントに気付けばエヴァゲロスがショットに・・
ゲームギリシャ 2-1
ダブルスは4ゲームに1回しか、プレイヤーにサービスを打つチャンスは回ってこない・・
もしこのままのペースが続いたら・・・
再び悩みだす大石・・
だよなぁ 絶対に次の俺のサービスゲーム落とす訳にはいかない
三船が見兼ねてハッパをかける・・・
「真っ向から勝てるかこのクズがぁ・・・
貴様はゴキブリじゃ!!
獅子や鷹や蛇に真っ向から戦ってどうするんじゃ
ゴキブリならゴキブリなりの戦い方があるじゃろ!」
酒を飲みながらけだるそうだが厳しく大石へ言葉を吐く三船・・・
お・・俺なりの戦い方・・・・・・・・・
「お 越智先輩 ちょっといいですか?」
意を決した大石の戦い方は・・・
一方、ギリシャの監督はまるで考える人のように何も言葉を発さずベンチに座り続けている・・
考えすぎな監督・・?
(監督名、まだ未発表。)
「さぁ 何を仕掛けてくるぞな」
サーブを放ち前進する大石・・
いや、そうではない!
同時に越智はバックへ入れ替わるようにクロスする!!
俺のサーブでのフリーポイントキープは難しい・・・
なら予測不能に動いて攻めてやる!
それが答えだ!ネットについてコースを封じる大石、
ならばとその上を超える高いロブを返すヘラクレス・・・
「その高さ届くまいて」
大石が伸ばすラケットは届かない・・
その瞬間、ボールはギリシャコートを射抜く!
「よっしゃぁ――――っ!!!」
狙い通りとばかりに叫ぶ大石!
驚くギリシャの二人。
平等院「あのタマゴ・・・高校生を巧く使いっぱにしやがって」
しかし、
怒っているのはなく、にやりと笑うお頭。
「あの位置から
グランドスマッシュでの『マッハ』を打たせる
為に・・・ぞな」
ゲーム日本2-2!
大石なりの戦い方。
パートナーの特徴を見抜く視野の広さ、
そのいいところを最大限相棒のいいところを引き出し、相手の崩れた瞬間を自分も狙い打つ!
菊丸とも、仁王と組んだ時も見せた大石の戦い方・・。
「越智先輩ナイスショットで〜〜〜す!!」
越智「馴れ合いはしない」
しかし、その戦略にポンと大石のお尻にラケットを当てて答える越智。
ゲーム4-4まで互角に ゲームが進む・・
ヘラクレスが立派に蓄えたヒゲをわしゃわしゃとなでながら
「むふふふふふぅ 興奮して参りましたぞぃ」
雰囲気が少し変わるヘラクレス
コートを挟んでヘラクレスの前に立つ越智。
前に下している髪をぐしゃっと掴んで掻き上げる越智
「どーやら今宵は満月になりそうだ」
互いに背を向けた二人だが、まるでゲームを楽しむかのように二人は微笑む・・!!