本戦前夜の大石の部屋(管理人予想・・苦笑)?に集まる中学生たち。。
ひょんな事から金ちゃんの過去の話へ・・・。
「やられたらやり返せ」がモットーの金ちゃんの礎が生まれた話とは・・・?
白石は話し始める・・・
「四天宝寺に入る少し前に始めたらしいで」
大石「それで全国準決勝で子供の頃からやってる越前と引き分けって・・・」
真田「ポテンシャルだけなら・・・
越前リョーマを超えるかもしれんな」
白石「そういえば幸村君に全国で五感を奪われた後・・・金ちゃん幸村君の立海に乗り込んだみたいやな」
銀「『やられたらやり返せ!』が金太郎はんのいモットーやからな」
木手「で、結果はどうだったんですかねぇ幸村君?」
得意気に話出す切原・・・
「へへっ 幸村部長に金太郎のヤツ何度も返り討ちにあってましたよぉ!
何度も何度もしつこかったっスよね〜〜〜♪」
柳「だが・・・100試合目にとうとう引き分けに」
真田「たわけが!!」
幸村が目を閉じ思い返しながら静かに認める・・・
「いや・・・あれはもう彼の勝ちだよ」
窓の外を見下ろした白石・・
「皆みてみい エラいことになってるで」
外のコートではまさにやられたらやり返せ!を実践しようとしていた・・・
本戦前だからこそ、これから真に力を合わせる寸前だからこそ今、ここで・・・
「遠山金太郎・・・
急いでんならとっとと地獄へ道案内してやるよ」
当然。鬼も本気で挑む!
「おおきに!」
四天宝寺中の8か月前・・・
「鷹仲中の奴等が殴り込みに来おった!?」
「今はマズいやろ 仲間集めんかい!!」
「絶対校門から中へ入れさえへんな 死んでも死守や!」
しかし目の前には金太郎にすでにボコボコにされ、倒れこむ鷹仲中の面々・・
「悪者やっつけたらタコヤキやろ?」
たこやきを差し出され満足顔で四天宝寺の2年や3年を数人ひきつれ歩く1年生の金太郎・・。
「金太郎さん 今度サッカー部の試合出てくれへんか?」
「タコヤキくれたらやったるわ♪」
「ホンマ天才やなぁ この間の野球部の助っ人で全打席ホームランやってん」
「ワイ何でも出来るでぇ!!」
「待たんかいそこのゴンタクレ!
何でも出来るやてぇ?ボケェ」
「はよ降りて来んかいボケェ」
「何か用かい?眼鏡のバァちゃん?」
「何でも出来るやとぉ?嘘抜かしおってクソボケェ
アタイとテニスやってみぃやボケェ!」
初めてラケットを握りそのバァさんんと野試合に挑む金太郎・・
しかし・・・
どんなスポーツもこなせた金太郎が、
何も出来ないまま負けていく・・・
「フンギ――――ッ!!!
もう止めや テニスなんかつまらん!!」
「逃げるんか? やられたらやり返せ」
「・・・・・・」
一緒にテニスをしているお年寄り達がつぶやく・・・
「無理やて・・・あの子じゃスギさんの打球に触れも出来んよ
おスギさんはダブルスでウィンブルドン優勝を果たした――――
伝説のプロテニス選手や」
耳に入った金太郎・・・当然燃える・・
「上等や!なんぼでもやったるでぇ!!」
しかし何度もコテンパンにいされる金太郎・・
さっと金ちゃんへスギさんからタコヤキが差し出される・・・
静かに熱いお茶をすすりながら言った
「明日も来ぃや ボケェ」
「どうじゃゴンタクレ!!」
「うるさいわ テニスなんか嫌いや」
「バアさんにやりかえしてみ!ボケェ!」
しかし毎日通う中で、スギさんと金太郎、師と弟子という関係に深まっていく絆・・・
暫くして・・・
「最近あの少年来んのお・・・ちょっと前までは毎日賑やかじゃったのにのぉ〜〜」
「せやのぉ〜〜」
「・・・・」
お互い名乗りもしなかったが南次郎と出会った金太郎・・
「なあ青少年・・・そのラケット誰に貰ったんだ?」
「バアちゃんにもろてん!なっ?」
とスギへ話しかける・・
「そうか・・・大事に使えよ」
「当然や!」
「バアちゃん誰や今の?
あっそれより・・・ワイ四天宝寺のテニス部に入ることにしたんや!
ワハハ驚いたか!!ひひぃ・・バアちゃんのお陰でな・・・・・・」
茶目っ気たっぷりにスギばあさんの墓前へ話しかけける金太郎
「ワイテニスが大好きになってもうてん」
車で南次郎を待っていたリョーマ・・・
「お世話になった人の墓参り?」
「お世話になったどころじゃねーよリョーマ・・・
日本テニス界の礎を築いた大恩人だ
それより・・・
その人がウィンブルドン決勝で使ったラケットを託したガキがいたぜ
お前のライバルになるかもしれん」
「バアちゃんワイ日本一のテニス選手になったる」
鬼との戦いで言った日本一のテニスプレイヤーになる・・その誓いはテニスと出会わせてくれた亡き師との誓いだった。
それ誓いを果たすために金太郎は・・リョーマに変わり、日本を背負って立つのだ!