ヴォルグのペアから1ゲームを奪った徳川幸村ペア・・・

しかし・・・


徳川「俺達 各々のテニスをこの1ゲームで分析されてしまった様だ・・・」




そうだね 徳川さんの言う通り・・・・・
ボルグプロはここからギアを必ずあげてくる!


なら・・・


幸村のサーブ。
アイコンタクトを交わしブラックホールを作りながらポーチに!


Q.P 「彼巧いね・・・発想もいいよ

でも相手がとっても悪かったね・・・・
奴はドイツテニス期待の新生A・フランケンシュタイナー」

フランケンの放った打球は作り上げたブラックホールの隙間を射抜く。


またの名をテニスサイボーグ


機械の様に不気味に笑うフランケン・・・

フランケンシュタイナー!返球に備えるヒザの使い方が甘い!!
決まったと思ってポジショニングを怠るな!



笑顔がすっと消えて無表情に戻るフランケン・・・

「(ヤヴォール)了解!」


「相手はドイツ・・・この程度予測済みだ!」


更に大量のブラックホールで備える徳川!

しかし冷静にブラックホールを避ける返球・・・・

読んでいたかのようにブラックホールを囮にしてドンピシャリで返球!

フランケンの後ろを抜くがボルグがカバー・・

激しい打ち合いが続くが最後はフランケンの打球がネットインし1-1に追いつかれる。。


打ち合える・・敵わない訳じゃない・・・
その確信が徳川の気持ちを後押しする。



よし 流れを変えて行こう 幸村君

しかし幸村の様子がおかしい・・・


フランケンの正確無比なショット、どんな球を打とうとも、フランケンが、ボルグが返してくる・・

そう・・それはまさに、今まで自分がしてきたように・・・

神の子が、五感を奪われた・・・


相手のサーブにも構えすら、身動きすら取らないままの幸村。


幸村君!幸村君!

徳川必死の呼びかけも応答がないままの幸村



ボルグ「いいのか 余所見していて


冷静に言い放つボルグ。

幸村へ向かう返球へブラックホールを放つ徳川。

ブラックホールを使って幸村を守り一人で戦う気だ!!


丸井「幸村君の前に何度もブラックホールを作ってる・・」

鬼「ラリー中に幸村まで守るのは無理だ!


平等院「義では世界は獲れんと言うたろうが 

愚か者めが



鬼「平等院 貴様ぁ――――っ!!!


きけ 鬼よ!アイツはW杯出発前 こんな事を俺に言いやがった


義で世界を獲れる事を証明すると




ブラックホールの乱発・・・2対1の現状ではやはり厳しい。

ゲーム4-1・・・


幸村のサーブ・・・


何も見えな暗闇の中、テニスボールを手探りする幸村。


・・・テニスボール そうだ 次のゲーム 俺はサーブを打つんだっけ・・・



今まで俺は幾多の対戦相手の五感を奪ってきた そして――――


いつしか俺は『神の子』といわれるようになった その五感を奪った先は・・・



こんなにも暗く不気味で恐ろしい世界・・・


正直 怖いよ―――――




トスを上げ、サーブを打つ・・・今まで当たり前に相手を見下ろしながら出来た事。

それが今はトスを上げる事すらやっとなのだ・・・


打つことも出来ず

ただ震えながら

落としたボールを手探りで探す。


半分失意の中に身を置きながらふと浮かんだ・・・


この状況を打破して自分に向かってきたルーキーを思う・・


あのボウヤは・・・

この状況をどうやって克服したんだろう


見えない
聴こえない
感触すらない・・・

誰もがテニスをするのも嫌になるこの状態で 

あのボウヤは・・・

勝つテニスをする。

絶対勝利の鉄の掟を掲げた幸村、王者立海にとって、それは最初無縁の言葉だった。

最後、あのボウヤの最後の一球が決まるまで。

楽しむという概念すらなくただ勝つテニスをする。

その強い信念が、王者立海を作り上げた。

それは事実である。

しかし、

その瞬間・・

ボウヤの言葉が脳裏に走る

あの言葉が・・


テニスって楽しいじゃん





ボウヤの言葉が失意の中で幸村を呼び覚ます!?


次号に続く!!!