これが僕の新しいスタイルだ―――
攻撃技「葵吹雪」が炸裂する・・
素直に驚くビスマルク
「おいおいこいつは驚いた
リスクを冒したとしても一か八かでスマッシュにスマッシュを当て返すなんて芸当・・・
天才か・・・・それとも」
「日本から集めてきた情報と違いすぎる・・・
その後の成長を鑑みたとしてもおかしい
まるで別人を見ている様だよ」
ドイツの参謀、Q・Pも驚く不二の成長。。
視線だけを交わす手塚と不二・・
プロになる為ドイツ行きを決めたキミに
試合を挑んだ時があったよね――――
あの日勝てるはずもない手塚(キミ)に挑んだのは―――
負けてテニスを止めるためだったんだ
大和との対戦を終え、跡部に見送られコートを去った手塚を不二は呼び止め試合を挑んだ・・
さよなら 手塚国光・・
不二はその想いを一人で込めてコートに向かう・・・
菊丸が見守る激しい打ち合いの中、天衣無縫の極みで手加減なしで相対する手塚。
だが・・・即座に返球されてきたボールを掴みラリーを止める・・・。
「な なんでやめちゃうのさ手塚ッ!! 不二が可哀想 決着つくまで戦ったげてよ!!」
コートを背にする手塚を見つめる不二・・
しかし手塚は不二の心を見抜くかのように静かに言った。
「今の不二とこれ以上打ち合うつもりは無い」
手塚が去った後も一人、叫びを上げながらサーブを打ち続ける不二・・・
菊丸「不二にはきっと見えているんだ・・・・・・手塚が」
今まで君がボクの『道標』だった
キミがいたから僕はここまで成長できた
常にキミが僕の歩むべき道を示してくれたから
その手塚が今
プロテニス選手になる為にドイツに渡る
ボクにはテニスをやる事になんのビジョンも意味もないのに・・・
『道標』までもなくなる!!
この試合でキミに無様に負ける事で
テニスを嫌いに慣れると思ったのに
テニスを・・・
止めさせてもくれないんだね
「『道標』は自分で作るんだ」
不二の中に目に飛び込んできた残像・・・
だから君は試合を放棄することで―――
ボクの『道標』になることを拒否したのか
いつも君に甘える僕への優しさだったんだね
かなわないな手塚・・・・・・
キミは・・・
どこまでも僕の一歩先を
ならば僕はその先へ!』
不二「ゲームセットウォンバイ・・・不二周助」
涙を流し倒れる不二は静かに立ち上がった・・・。
手塚との試合が終わった時、きっと不二は”さよなら”をいうつもりだったのだろう
そして自分はテニス自体を終えるつもりだった・・・。
だがもう振り返らないと心に決めた不二は呟いたのだ・・
「 ありがとう 手塚国光」
今月号終わり!!あぁ!!試合展開特に動かない!
でも泣けるこの話!不二君!!!!!!!!!!!!!!(; ;)