誰も思いもしなかった徳川の反撃は自分の身体を、命を削りながら打つショット!



ブラックホールが決まり続ける・・・



ゲーム 3-3



平等院「確かにキサマは強くなり過ぎた

危険な男だ・・・排除する


世界を常に意識し、世界を見て来た男が更なる技を放つ・・

El toreo de espanol!!

しかし空間を切り取り構える徳川・・

「言ったでしょう・・・・・・・・・全てを止めると!!


「ザ・フェニックス オブ エジプト」

(アラビア語で本誌には出ています。詳しくは本誌にて。)


真正面ではなく、空間を削り取る徳川の真上を狙う・・


しかし、頭上をも空間を切り裂き構え返球する徳川!!


舌打ち一つのみで動揺すらしない平等院・・。


徳川よ・・・世界は広ぇーぞ


Pirates of the World!!


打球が無限に分身するように徳川を襲う!!

「無限の打球が!・・だが今の俺には・・・関係ない!


無駄だ・・・




一方越前兄弟・・・試合を前に打ち合いを始めていて・・・


「カッカッカ チビ助!! 随分といい動きになって来たじゃねーか!!」


メインコートから聞こえる激しい大きな音・・・

リョーマ「何だよ今の音 あっちも盛り上がってるみたいだね」


リョーガ「そういやアイツ・・・・・・無茶してねぇかな
お前を庇って昨夜光る球を腹に受けちまった奴だよ

あの打球は後から内臓にくるんだよ
試合に影響でねぇといいな まぁ心配すんな徳川って奴無茶さえしな・・・」


言いかけのままコートを去るリョーマ・・・

おいチビ助・・・


リョーマには徳川の言葉がよぎっていた・・


お前は・・・死んでも倒したい奴はいるかい?


この合宿所に来て早々に野地合をし、戦い、見事に力の差を見せつけられ、
自分と似たような部分を持ちながらも上を目指し続ける徳川の姿。
そんな口数が少ない徳川が決戦前夜に自分を誘い、自分へ問いかけた。
自分がそこまでしてもが倒したい相手がいたら・・・自分は・・・




コートに向かうリョーマが目にした光景は・・・
腹を抱え、吐血し、苦しむ徳川の姿・・・。

駆け寄る徳川と入江・・・


鬼「しっかりしろ!」

徳川「まだだ まだ・・・・・・終わっていない

入江「ど どういう事だブラックホールの限界の30分はまだ経っていないのに!?」


平等院「昨夜のダメージが限界を早めた様だな
そのバカは俺の『光る玉(デストラクション)』を腹に受けやがった
中学生(ガキ)一匹守るためにな」

衝撃を受ける鬼と入江

「な・・・ば 馬鹿野郎!!大事な決戦前に何やってんだ徳川!

「軽率だよ!鬼がどんな想いでキミの事を・・・!?」

徳川「将来有望な男を・・・
放っておけなかった 
あなた達が俺にしてくれた様に

ただ驚くリョーマと視線が交わる刹那、意識を失い倒れる徳川・・・


鬼「バカヤロウ お前って奴は・・・


中学生(ガキ)一匹を助ける為に復讐をフイにするとは
どうやら時間の無駄だった様だな鬼よ



冷たく言い放つ平等院・・・


決意の眼差し、鋭い眼光・・・さまざまな思いを抱き、平等院にラケットを振りかざすリョーマ




アンタ・・・最低だよ



次号へ続く!!!