皇帝、真田の進化にして新たな技「黒色のオーラ」をも軽々と跳ね返す種ヶ島。
「已滅 無」(いめつ む)
鬼「俺がこの合宿で一度も勝てなかった唯一の男」
種ヶ島「何をおっしゃるウサギさん・・・
いや俺も勝たれへんかったけどな
せやけどお俺は負けへんで☆」
入江「修さんは視覚から伝達された回転の情報を瞬時に手首へ伝えられる天賦の才を持つ男
だからどんな打球も捉え「無」にして返せる」
1セット目は6-0で種ヶ島&大曲が先制。
コートで向かい合い、真田とあっち向いてホイを始める種ヶ島・・・
しかしな何度やっても、種ヶ島の指さす方向へ真田は首を向ける・・・
種ヶ島「あっち向いてホイで勝たれへんよーじゃ俺たちにテニスで勝てへんわ」
「それを見た兼也&金ちゃんは何故か驚愕。
遠山「みてみぃ兼也!あない強い奴見た事あらへん・・・・・・!?」
兼也「相手の動き出しを瞬時に判断してやっとる!?」
先生?・・・なんであっち向いてホイ?(笑)
「どけ・・・俺にやらせろ」
何故か対抗する亜久津・・・動きにつられながらもなんとか対抗した亜久津・・・(笑)
種ヶ島 「あ〜いこで・・・!!」
その腕を絡めて引っ張る大曲
大曲「いい加減テニスやろーや」
種ヶ島「自分自慢してええで☆
俺があっち向いてホイで勝たれへんかった唯一の男やから」
「勝っちゃいねぇだろ・・・」
しかし・・・
亜久津は言い放つ!
「だけど俺たちは負けはしねぇ!」
変わらず「黒色のオーラ」を「無」にして返す種ヶ島のボールは返せない。
亜久津と真田の届かない場所に落とすのだ・・・
「当たり前やん☆届かないところに落としてるんやから」
二人は返された球へ身体ごと滑り込みラケットを伸ばす・・・
真田「あと100センチか」
亜久津「俺はあと98センチ・・・」
追い詰められた状況で張り合う二人・・・
これまでのスマートに、相手を徹底的に敗北を刻ませる真田のテニス。
そこに中に足りなかったもの・・・
亜久津のような型にはまらないテニス。
それを自覚し、亜久津とのダブルスを組んだのだった。
僅かづつ、種ケ島の放つ打球にラケットが近づきつつある二人・・・
種ヶ島「やれるもんならやってみぃ」
真田が放った「黒色のオーラ」・・・
それは、一度ねじ曲げた打球を更にもう一度、打球の方向を曲げてみせた。
2度も曲げれば種ヶ島もさすがに返球は難しい・・・
もう一球・・・
「二度曲がらんかぁ!!」
しかし、次の球は2度曲がらなかった・・・
「なんや あれを無にしかたっかわ」
ゲームセット・・・種ヶ島、大曲ペアの勝利・・・
「はよダブルクラッチ完成させて戻ってきいや」
「トリプルクラッチ完成させて戻ってきますよ!!」
大曲「おいお前 いやなんでもねぇ・・・」
大曲に背を向けたままの亜久津、
悔しがっているのか、再びコートに立った事に喜んでいるのか、泣いているのか・・・その表情は見えない
一方、スーパースイートスポット習得に励むリョーマ・・
リョーガ「ようやくできたようだな チビ助」
平等院と同じく、コンクリートを破壊した跡がある・・・
自分なりの納得を得たのか微笑んでいるリョーマ・・
「さあ行ってこい」
次号、に続く!