「ヒィーハァァーッ!!」
執拗に丸井を狙う遠野の奇声が飛び交う。
木手の追憶・・
「僕は前々から遠野とのダブルスを解消したいと思っていました。
遠野を油断させるため・・まずパートナーを裏切って我々についてほしい」
木手は丸井めがけて”海賊の角笛”を放つ!
「ク―クックッ 良い性格してるなお前も!!」
「そりゃどうも」
「これが成功した暁にはキミをダブルスパートナーに推薦します」
「そんな話 私が信じるとでも思いましたか?」
去ろうとする木手に君島が宣言する。
「彼には左ひじに致命的な古傷があります!
しかし彼もGenius
10・・・・・ただでは狙えません。
唯一処刑の時に興奮し集中しすぎて一瞬だけ隙が出来ます
そこを狙ってください チャンスは一度きりです」
丸井を狙って打ち込み、遠野の一瞬の隙・・
木手が君島を狙う・・はずだった!
「木手ぇ---------もうテメェにボールはやらねぇ!!」
ネット際にいながら、攻撃ではなく、守備の為のボレー・・
鉄壁の守備、ワンダーキャッスルを使うことを決意する丸井。
合宿の中で新たに生みだした自らを最大限生かす鉄壁の攻撃!
ボレーで後ろにボールをやらず、前に集中してボレーする。
これで木手が触れられなくなくり・・・2対1でも戦える。
しかし一夜明けて使える技になっていることに驚く木手・・
「昨日はまだ未完成だったじゃないですか・・・」
君島がロブで超え木手が構える!
打球は一気に・・・
君島へ直撃!?
「丸井君はネット際で「ワンダーキャッスル」を
私は後ろから攻めさせてもらいます」
「・・・・・信じて
・・・・・良いのか?」
戸惑う丸井・・・。
「まだ行けますね?」
君島の表情が変わる・・・
「交渉決裂と捉えていいんだね?」