U-17 W杯、少し後の話・・・。


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バルセロナOP 男子ダブルス準決勝・・・・


ゲーム&マッチ ウォンバイ・・・
フリオ選手(プロ)&バンビエーリ選手プロ


決勝進出!!


試合を終えた二人に注がれる視線の中に二人を見つける・・・


フリオ「お〜いラウル レナト!!
アカデミーの入学試験はどうだった?」

「へへっ 余裕でしょ♪」

「今日からスペインJr.アカデミー特待生さ!!」

フリオ「二人共随分立派になりましたね」

バンビエーリ「あの試合を目の前で見たら仕方ないよ」

施設にいた二人も、二人を追いかけるようにスペインを背負う金の卵となっていた・・・。


(俺達もあの光景を)

(今でも鮮明に思い出せるな)


U-17W杯決勝 スペイン日本VS日本戦S1の結末を


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アントキノの激しい攻めの中、

徳川もまた『予感』が冴えわたる。

コードボールすら予感しネット前に詰めての返球。

拾った打球、浮いた打球にスマッシュを叩き込むアントニオ。


戦いはネット前で打ち合う激しいラリーに展開していく。


その最中、時が止まる


・・・二人だけの時に・・・。




『時間泥棒(ラドロン デ ティエンポ)』



ベンチにいるアントニオの表情の変化に気づく・・・


アントキノ「何故 涙を流す・・・アントニオ?」



アントニオ「アントキノ・・・
・・・・・・ここは?
お前の一方的な「五体融合」によって
『時間泥棒(ラドロン デ ティエンポ)』も共有出来ているのかい?」



アントキノ「信じられないがその様だな・・・

いよいよ終幕だ・・・これが俺の最後のテニスになるだろう!」

(勝つ事で全てを終わらせる 準備はいいか カズヤ!!)



テニスを奪われたアントニオの代わりにテニスへの復讐を・・・
この先、自分がテニスができなくなろうとも。どうなろうとも・・・

復讐の準備はできていた。



ネット前で撃ち合う二人は、互いに状態が保てず二人同時に身体が吹き飛ぶ・・・・

吹き飛ぶ中で・・・


跡部「徳川さんはまだ諦めてねえ!!」


鬼 「頼む 徳川ぁぁ!!」


「徳川先輩ーーーーっ!!」



(アントニオ・・・今まですまなかった
こんな俺を変えようとお前はずっと光を向いて奮闘し
仲間と共に闇に堕ちて行く俺の心を支えていてくれた



俺にテニスを与えてくれた神に 感謝する)


薄れゆく意識の中 徳川カズヤが打球の行方を見て勝利を確信した瞬間、


それは、越前南次郎が、スペイン代表に与えたミッション


”絶体絶命になる瞬間”


がアントキノとアントニオにも訪れた瞬間・・・


アントキノ「かのゲーテは言った
最後の段階に登る事こそ
最も困難でこれの登り得る人は稀であると」

(さぁ絶体絶命だ・・・・俺はその最後をお前と共に登り切る!!)



しかし、覚醒の光を放ったのはコートにいるアントキノではなく、
ベンチにいたアントニオ・・・



ボールがコートに着地する・・・

静寂が包む会場・・・


徳川「・・・だ・・・打球は・・・
『覚醒』したんだろ・・・
・・・アントキノ・・・?」



アントキノ「ああ・・・」



ゲーム&マッチウォンバイ・・・



徳川カズヤ



真っ先に徳川へ駆け寄る鬼と入江


三船(あのバカ共・・・本当に義で世界を獲っちまったな)

病院より戻ったリョーマに視線を送る平等院・・・

無言で帽子を取り合図をかわし、



会場へ勝者がアナウンスされる・・・


U−17W杯決勝

スペインVS日本 3勝1敗により優勝は

日本代表!!



帽子を大きく掲げ投げ上げるリョーマ。



ついに、日本がU−17杯の頂点に立った・・・・




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フリオ「あの時何故・・・?
アントキノにだけ『覚醒』が起こらなかったのか」

バンビエーリ「いや・・・『覚醒』は確かに起こっていました」

フリオ「おっといけね!決勝の相手が決まった様だぜ!!」

控室のモニターにはもう一つの準決勝が映し出される、そこには・・



ゲーム&マッチ メダノレ兄弟!!



「決勝進出おめでとう親友!!
お前達汗一つかいて無いじゃん まじか〜っ!」

アントキノ「かのゲーテは言った
空気と光と友人の愛
これだけ残っていれば気を落とす事などない
幸福はいつも目の前にあるのだと」


スペイン代表の面々も試合を観戦していた・・

ロミオ「アントキノの強引な五体融合によって『覚醒』の際
流れ出した体内の活性ホルモンが
アントニオの動かなかった背中の神経を活性化させ彼のテニス人生を再び呼び覚ましたって事」


セダ「それは最の高だネ♪」


フリオ「どうかな?それよりもその後もっと凄い事が起こったからな


優しくも切ない兄弟の物語がーーー―


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日本とスペインへの惜しみない賞讃の声、拍手が響いた後、

静かに静寂に再び包まれたる・・・




客席の拍手は一定のリズムを刻み始める・・・


リョーマがニヤリと観客の意図を汲み静かに笑う・・・。




手塚「どうやら・・・」


ボルク「兄弟対決の続きをやらねば全員帰らんぞ

会場中が相手のテニスを喰らうあの”天才異端児(ヘニオエレへ)”
越前リョーガを見たがっている」



リョーマ「ふ〜ん 随分有名人だね 兄貴・・・」


リョーガ「カッァッカッ 悪い気はしねぇ」



三船「何をゴチャゴチャ言っておるんじゃ ワシが一切の責任を取る・・・

(キサマが本当は一番心待ちにしていた試合だろ 
これでいいかサムライ南次郎)

とっとと始めんかぁぁ!!」




コートを挟んで再び立つ兄弟!!



大会の結果は決着した。


ここからは、リョーマが、南次郎が、目の前の観客が望む



エクストラ? エキシビジョン?

スペシャルラストマッチ、開幕!!




次号へ続く!!