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平等院が徳川を導いた「阿修羅の神道」

そしてその先の終着点にあるものは果たして・・・。




扉の向こうへ歩を進めた先・・・

「ここが・・・阿修羅の神道の終着点?」

徳川の眼前に広がる

花が咲き乱れ、蝶が無数に飛び交う光景・・・


思わず言葉がでる・・・

まるで・・・



「天国過ぎる・・・」



穏やかな景色に空気に、徳川の心の仮面が剥がされていく・・・


「俺は今まで自分以外の事に関心を抱くことなく生きて来た」


(俺を育てる為自ら育成に回ってくれた鬼先輩と入江先輩

阿修羅の神道の門を開放しここに導いてくれたお頭

持てる力を全て発揮し世界と戦って来た先輩方や中学生選抜メンバー)



「そうだ 僕はまだ 立ち止まる訳には行きませ
・・・ん・・・何か変だ!?」


足元に咲き誇る花々から蔓が伸び、
徳川に巻き付いてくる・・

いや。すがるように・・


(まさかこの木々達は・・
精神世界に取り込まれた人間の末路)



徳川の中の”予感”が働く・・

(ここは長時間いては駄目だ!)



巻き付いてくる思念を振り払う・・・


そこに感じた奥にあるもの不穏な空気・・・


(全てがブラックホールに吸い込まれている!?)



この景色に似つかわない空間にあるブラックホール・・


(ま まずい!!!このままでは自分が飲み込まれて・・・

しかし・・・

「阿修羅の神道」とは自身の愚かさを認め自信を知り再び歩み出す為の道

滅びよ そして甦れ・・・か)

徳川に迷いは無かった

一度は吸い込まれまいとしたブラックホールに自ら飛び込んだ・・


オジイに導かれ、自ら”阿羅耶識”へ飛び込んだ平等院のように・・・。


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メダノレのガットを突き破る一撃・・・


15-0・・・



「俺を変えてくれた日本代表の為
俺はこの一戦に命を懸ける」



徳川が構え、メダノレが返球したところにはない、幻を見せるようなサーブ。

(な なんだ!?明らかに攻撃的なテニスに変わった・・・!?)


「阿修羅の神道」だ・・・

入江「信じられない」

鬼「奴の阿修羅が蘇ったのか?」


リョーマ「それだけじゃ無いっス」


平等院「とうとうやりやがった」

『義』を誓い、生まれた徳川の中にあった「千手観音」、そこに・・・



「アイツも最強の鉾と盾を・・・
同時に手に入れやがった」


リョーガ「マジか・・・阿修羅と千手観音 同時発動かよ
でもお互いに肉体の限界を超えちまってんじゃねーか



このままじゃお互い・・・ぶっ壊れちまうぜ」

あ〜あ 俺知ら〜らね・・」

そんな様子を反対ベンチで見つめるリョーマ・・・

試合を見守る同じ立場のプロとして、疑問が生じる・・・


ボルグ 「何故だ・・・プロが命を懸けた戦いを選択するとは」


メダノレ「命・・・?そんな物はくれてやる

全世界に復讐する為なら命など惜しくは無いわ!!


徳川「アンタはそれでいいかも知れない・・・

アントニオの気持ちをもっと考えろ!!」


ベンチで見守るメダノレは、静かに涙を流す・・・


「俺は・・・命を・・・懸けてでもアンタ達を・・・・・・・・・」


(止める!!)


血が、飛び・・・。




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「カズヤァァーーーーーッ!!
溶岩の炎でそのまま燃え尽きるがいい!!

後ろは溶岩の海・・・終了(ジャエスタ)だ」


後ずさるその溶岩の海に浮かぶ海賊船が一隻・・・


平等院だけではなく、中学生含め代表選抜の乗る船・・・


リョーマ「ねぇ・・・お頭?
     最後まで『義』を貫く精神・・・最高っスね」







メダノレに突き付けられた剣先に片手でバランスを取りかわす徳川


「アンタもいづれ気付く・・・
仲間の応援(エール)が力になる事に!!」


指先だけで件をパキリと折る!!


「・・・残念(ケラスティマ)」

「危ない!!」


バランスを崩し、マグマへと落ちかける・・

(おのれ〜〜っカズヤ!!)

手を差し出す徳川・・・・


「・・・バカな奴だ
俺を倒せる唯一のチャンスを逃したな
後悔するがいい!」


「俺はずっと後悔してましたよ
あの時、アントニオを助けられなかったことを
『義』に拘ったのも
自責の念を偽装していただけなのかも知れない
だから俺は今こそ『義』を貫き続ける!


険しい顔から、笑顔を見せて語る・・
「テニスを続けましょう!
それにあなたの本当の名前をまだ教えて貰ってない」



メダノレに、生じた衝動・・・


「ゲーテ曰く・・・己の志を守り譲らぬ者だけが
世の中を作り上げて行くのだと

アントニオがお前を気に入っていた訳が
ようやく分かったよ・・・」


「な 何を・・・!?」

自ら徳川の手を放したメダノレだが、
そこに降り立った先は、もう一隻の船・・

スペイン代表が乗る船へ・・・



「覚えておくが
良い
我が名はアントキノ・ダ・メダノレ だ!


会場中が徳川とアントキノへのコールが響く中・・


運命の瞬間は、訪れた・・・。


試合を制したのは・・・


ゲーム&マッチ ウォンバイ・・・





新年2月号へ続く!!