スペインペアに出来た一瞬の隙・・・

毛利「月光さん超えて日本を導いたるわ!!」



越智のショットがネットを直撃しスペイン側コートへ落ちる。。


メダノレ「な なんて奴だ・・・
ハードヒットする事で
無意識に相手を後ろへ下げさせ
ドロップショットのモーションで感づかれないように
コードボールを使ってネット際に落とすなんて
(・・・見事だね 最後まで抜け目のないプレーをする)」


大石が静かに握り拳を作る・・・が。


大石「う 嘘だ・・・何であのフェイクに反応してるんだ!?」

跡部「奴の超感情認識力が
絶体絶命の状況で限界突破しやがった!?」


フリオ「届けぇぇぇっ!!」


不二「いや あの位置からではバンビエーリさん程の身体能力がなければ届きは・・・」

シルバもコードボールに反応する!!



★・・・・・☆・・・・・★

フリオ「なぁバンビ・・・時々思うんだ」
シルバ「何をだいフリオ?」
フリオ「笑わないで聞いてくれるか?

バンビの身体能力と俺の感情認識能力・・・
二人が融合したら最強じゃん」



★・・・・・☆・・・・・★


Q.P「ボルグ・・・あれは一体?」

手塚「能力が共鳴するのでは無く
精神と肉体の礎である選手自体が共鳴をしています」

ボルク「俺も見るのは初めてだまさに【能力共鳴】をも超越した・・・

【五体融合】(ハーモニー)」


返球されたロブは毛利、越智の頭上を抜いていく・・

この1ポイントを、諦めない・・

越智は毛利の手首を掴み放り投げる・・・打球には、追いつかず・・・



スペインがポイントを獲った・・・


毛利「すんません月光さん・・・
肩痛みはりますよね?
俺があと一歩遠くまで飛べてれば・・・」


越智「いや 今の打球・・」


プレーの直後、スペインペアが審判の下へ・・・


審判「只今のプレー スペインペアの忠告通り・・・
フリオ選手とバンビエーリ
選手同時打ち(ダブルタッチ)となり
ポイントは日本に入る為−−−−

ゲーム&マッチ 日本!!



フリオ「負けたよ・・・凄いなお前達ペアは
勝敗は紙一重だ・・・たまたまこちらに運が向いただけの事」



シルバ「2人がダブルスを組んでからまだ数ヵ月って本当ですか?」
毛利「ダブルスってほんまオモローです♪


これからもプロ目指して月光さんと・・・」

越智「何の話だ?」



越智のプロ入りは毛利と一緒に・・・は齋藤コーチの嘘でした。。


斎藤「コーチの独り言って言いましたよ♪
『4種の能力共鳴』も発動しましたし
メンタルコーチの腕の見せ所でしたね」


越智「・・・どー思います 月光さん?あの大人?」




★・・・・・★・・・・・★


決勝戦前日。。

コーチの部屋へ呼ばれた越智・・・

黒部「キミがプロ入りに即答出来ないのは やはり毛利の事が?

越智「関東大会で俺は・・・アイツからテニスを奪う所だった」

齋藤「そう言った選手は五万といますよ
キミが強ければ尚更・・・
ねぇ太郎ちゃん?



榊「越智月光・・・お前は氷帝学園を全国区へ導いた

どうした?言いたい事があるならハッキリと言え」


越智は今日までの毛利の成長と努力を事細かに伝えた・・

越智「彼はいずれ自分を超える逸材です
明日の決勝を見て
それでも自分と契約したいと言って貰えるなら
是非お願いします」


榊「その結果−−−お前は選ばれなくても・・・か越智?




越智「無論です」


榊「その覚悟と甘さは
スポンサーに伝えざるを得ないな
話は以上だーーーー
行ってよし!


★・・・・・★・・・・・★


毛利「プロへの道は誰かに用意して貰うものではない
そこを目指す気があるのなら・・・自分で勝ち取れ」


越智「じゃあ月光さんっ 向こうで先に待っとって下さい!!
俺も絶対その場所へ!!」


越智「楽しみにしているぞ」






会場内のVIP席・・・


そこには、
越智へスポンサーの話を持ち掛けた人物が
榊と共に試合を見守っていた・・



榊「どちらになさいますか・・・跡部さん?



「榊先生・・・私はどちらか迷ったら
どちらも選ぶ様にしているんです


キミ達のテニスを是非バックアップさせて欲しいと・・・
そう二人には伝えてください



初登場!跡部さんのお父様

跡部 巽(たつみ)さん(48)



いや、格好いい・・・お母様もそうだけど、やはり跡部家すごいな。。(笑)



どちらの選手へも大歓声の中静かにシルバの腕に巻くミサンガが切れた・・・


(俺の願いは叶った・・・みたいだ)


次はお前の願いを叶えるバンダナ!!)


肩を組み検討を称えあうスペインD1ペア・・。



マルス「【五体融合】(ハーモニー)によって
二人同時にボールに追いついちゃうなんてね」

ロミオ「あれをコントロール出来たらもういダブルスじゃ無敵でしょ!」

セダ「あの越智とか言う人 勝ったクセにし越しも笑わないなんて変なノ?」


「いや・・・フリオヴィジョンでみれば
今 満面の笑みで笑ってるよ」




会場の外では・・・決勝の会場へ歩む一人の少年がいた・・


試合会場では、D1の盛り上がりで忘れがちだが・・

イレギュラーの状態が続いている。



アナウンスが響く・・

「続きまして 協議の結果
スペイン代表監督 ナンジロー越前が病院へ搬送され
ご家族であるS2両選手が病院に付き添っている状況ですので
先にS1を行う事とします
ではシングルス1の選手はコートへ」


第4試合 シングルス1
徳川カズヤVSアントニオ・ダ・メダノレ の試合を始めます!!



コートへ立つ徳川・・
だが、メダノレはベンチに座ったまま・・・


切原「なんすかアイツ・・・ビビっちまったんスかね?」


その時。。
日本サイド、そしてスペインサイドも驚きと困惑のムードとなる・・



メダノレ(いよいよ・・・俺達の戦いが始まる)

メダノレが向けた視線の先には・・


「諸君!待たせたね!!」


両手を広げコートに入るメダノレの姿・・・


試合会場に、メダノレが、二人いる・・・?



次号へ続く!!