互いを尊重し合う
『愛情深い(カリニョーサ)ダブルス』は
”4種の能力共鳴”を発動する」




それは、スペインのペアに起こるだけのものではない・・・


越智と、毛利の二人にも、その輝きが・・


フリオ「あ あれは・・・!?」




ボルク「互いを尊重し合う『愛情深い(カリニョーサ)ダブルス』がここにも」


ジークフリート「・・・嘘だろ」


平等院(お前らが・・・俺が想像してたよりもとんでもねぇダブルスだった様だぜ!!)








スペインのペアが・・・


フリオ「悪いが制空圏は」

バンビ「渡しませんよ」


【空】の共鳴・・・


日本ペアも・・・

【空】の共鳴・・・


『天空支配(ヒメルリーベオルカン)』


再びスペインペアも仕掛ける・・・

【雲】の共鳴 
『雲散幻想(アォフゲーエンイルジィオーン)』


再び、日本も・・・


越智「再び現れて来い・・・」

【雲】の共鳴 
『雲散幻想(アォフゲーエンイルジィオーン)』




共鳴を、共鳴で相殺する日本ペア



マルス 「う 嘘でしょ・・・!?」

メダノレ「だが、”4種の能力共鳴”を繰り出すことで」



今度は日本側から仕掛ける!

【星】の共鳴
『流星連鎖(メテオールハルスケッチ)!!』



当然スペインも打ち消す・・・

【星】の共鳴
『流星連鎖(メテオールハルスケッチ)!!』


メダノレ「究極と究極がぶつかり合い相殺してしまう
皮肉にもこの試合に限っては・・・
先に”4種の能力共鳴”を仕掛けたほうがポイントを失ってしまう




ゲーム&2セット 
スペイン  6-1!!




Q.P「ここへ来て互角の戦いになったね」

ボルク「そうだな・・・
次のファイナルセットでダブルスの頂点が決まる」


フリオ「日本のツインタワー本当凄いぜ!!」

バンビ「”4種の能力共鳴”自らもやる事で打ち消して来ましたね」


メダノレ「まさか彼らも『愛情深い(カリニョーサ)ダブルス』とは」



「フリオ〜ッ!バンビの兄ちゃん」  「 頑張って〜っ!!」

パンを差し入れしていた施設の子供たちも応援に駆け付けていた。


マルス「あら?可愛い応援団も来てるんじゃ負けられないわね二人共♪」


「元の論だよ」








鬼「年寄りをハラハラさせんじゃねぇよ!!ツインタワー・・・
最高のダブルスに乾杯だぜ!!」


入江「あれ?ちょっと泣くのはまだ早いよ鬼」

鬼「だってようアイツら・・・」



毛利「柳・・・ほんまに俺何してたんが?
こんなオモローな瞬間を無駄に使ってや・・・」

毛利&柳 「もう絶対テニスを無駄にせんよ」

柳「と、アナタは言う」

毛利「ああ〜っ コラァ柳!!大事な台詞を茶化しなさんねっ!!」


幸村「もうり訳ございません」

毛利「幸村ぁ!!」





視線が交わる、氷帝テニス部の新旧部長・・



越智「ひとすじに 貫きゆけ・・・
吾が校が 砦とならば 吾らこそ 灯火たらん」


跡部「・・・氷帝 氷帝 その名 永久に尊し」



「フッ 面白ぇ・・・流石は氷帝の伝説じゃねーの」




ファイナルセット 日本サービスプレイ!!


越智のサービスゲームではあるが・・・

フリオ「なあ越智(ツキミツ)・・・
『マッハ』と『ワープ』封印しようか悩んでるって
顔に描いてあるぜ」




平等院でさえ驚く決断を決めかねていた。


平等院「敢えて『マッハ』と『ワープ』を封印するつもりか!?」

入江「返球されキープ出来ない以上 賢明な策かもしれないけど・・・」


鬼「しかし緩く打ったって反撃に逢っちまうだけだろ?」

種ヶ島「このままじゃスペインペアには勝てへんでツッキー」


揺るがない精神力を持ち越智の迷いを振り払ったのは・・・



「月光(つき)さん 思う存分『マッハ』打ちんせーね
俺が何とかしやりますから」




メダノレ「球種とコースを読まれた時点で超高速サーブは”諸刃の剣”と化す」

セダ「でも『フリオヴジョン』の前では絶対嘘はつけないヨ・・・」


フリオ(さぁ来い越智!お前がサーブで狙う地点への視線や微妙な表情の変化を・・・


コートを見ていない お 俺を見ている・・・!?)


そして・・


(打つ直前に目を閉じた・・・!?
なんて男だ越智月光 俺の”超感情認識力”に
真っ向から挑んでくるつもりか!?)




跡部「ひとすじに貫きゆけ・・・か」



(『マッハ』だ!!)


読み切った・・・はいいが・・・


フリオが返球した打球はネットに・・・


15-0 !


平等院(とんでもねぇなぁ 越智よ・・・
サーブの制限時間寸前までコート全体を目に焼き付け
目を閉じた時に浮かび上がる残像を頼りに『マッハ』をコーナー隅に打ち込みやがった)


「まさに神業だ・・・」



30-0!!


大石「越智先輩だからクールにやってるけどあれって相当精神力削ってるんじゃ!?」

仁王「それだけこの試合に掛けてるって事じゃき・・・
やっぱりダブルスは面白いのう大石」


フリオ(肩も脱臼して痛いはずなのに ラブ&ピースだなまったく・・・
だけど容赦しないよ それが礼儀だから!)



越智がトスを上げる・・

(『ワープ』だ!!)


しかし再びネットへ・・・


(越智が目を閉じてまで『マッハ』を打っていたのは
球種やコースを読ませぬ為だは無かった・・・本当の狙いは)



跡部「あ〜ん もう遅ぇ・・・」


ゲーム 日本 1-0!!


跡部「あの人は
”精神の暗殺者”を進化させていたんだよ!」




果たして、越智の進化とは・・・



次号へ続く!