遂に実現!
青学新旧美長対決!!
静かに語り掛ける大和・・・。
「手塚クン・・・・・・青学テニス部全国体優勝おめでとうございます 部長として大変だった事でしょう」
「チームに恵まれただけです」・・
いつもの通りクールに良い放つ手塚・・・。
「ところで”こんな所で何をしてるんですか?”
秋からドイツに行くと聞いていましたが・・・・・・
新旧部長同士今日はテニスを楽しみましょうか」
久々の再会にして手塚が一年生だった時以来の試合・・・何処かお互いの温度差がある二人・・・。
激しいサーブを繰り出す手塚・・・それを返すもファーストポイントは手塚に・・・。
「ふぅーっ流石に前に戦った時とは雲泥の差ですね」
「おいおい後輩に押されてるぞ 締々って行けコノヤロウ!!」
外道がハッパを掛けます。
ラリーが再開・・・応酬していく中で確実に大和の打球を捕らえた筈の手塚がまさかの空振り!
俺はあの打球 確実にとらえて・・・・・
更に空振りを続ける手塚・・。
「打球がガットをすり抜け・・・・・・消えた!?」
「瞳に映る全てのもの因縁和合の幻であり 夢かはたまた現実か・・・・・
幻有夢現」(げんうゆめうつつ)
でた!これが大和の技でありプレイスタイルか・・・?
「そう あなたは才能があるが故
僕の動きや呼吸等で打つコース・強さを予測して
次のプレイに入ってますよね
だから僕が打つ瞬間打つコースを変える事で
手塚クン・・・・・・あなたはあるハズもない打球を追ってしまうのです」
2-1と大和が逆転!
外道
「・・・こんな技を隠し持っていたとは大和のヤツ 驚きのロキだな」
しかし変化にいち早く気づく入江。
「いえ・・・こっちもよく見て下さい」
幻も、現実もコートの外へ・・・・。
「また腕を痛めたらどうする!
無理するんじゃねぇ手塚ぁ―――――――!!」
跡部が叫ぶ中ゲームは 4-4とタイへ持ち込まれる
「また自己犠牲ですか手塚クン?
青学の柱の次は日本Jrの柱ですか?」
あくまで笑顔を絶やさず手塚に問いかける大和。
「キミはもうチームの為に戦わなくていいんですよ プロへ転向するんでしょ」
「ここでの総入れ替え戦 負けるわけにはいかない!」
大和が振り返る2年前の過去。
部長として青学を引っ張っていた大和もまた、壊れた腕を限界まで部員に隠したままだった。
「何度もテニスを止めそうになりました そんなリハビリ中にキミは現れた
キミのお陰でボクはもう一度テニスがしたいと思い辛いリハビリにも耐える事が出来ました。
だからこそ手塚君には僕みたいになってほしくないんですよ」
自分の中に蘇るこれまでに戦い。
肩を痛めながら痛みに耐え跡部と戦い、
小さな青学の柱を信じ、繋げる為に禁断の技を解放してまで青学勝利の為、
再び再起不能のギリギリまで自分を追い込む真田との死闘。
そして大和が見せる肘への腕の手術痕。
大和が手塚へ伝え損ねた真の思い。
「自分の為だけに戦ってほしい」
大和の一言一言が胸に刺さる。
しばしの沈黙・・・
「もっと楽しませて貰ってもいいですか?」
そう大和へ問いかける手塚に薄くだがしっかり笑みが浮かぶ・・・・
大和のメッセージに何を感じたのか・・・。
次号へ続く!!