批判に対しては身を守る事も抵抗することも出来ねぇ
しかし自ら行動室続けたのなら
批判も徐々にそれを認める様になる
−−−−−って お前の好きな何某も言ってたぜ
医療機器に繋がれたまま、未だに南次郎は目を覚まさない・・・
「ナンジロー 目を覚ませ・・・」
治療室の窓越しにナンジローの回復を願うメダノレ・・・
一方、ロビーで南次郎の回復をを待つリョーマとリョーガ・・・
「ほらよ チビ助・・・」
リョーガがドリンクを差し向ける。
「何見てんだ?」
「・・・親父が倒れていた時握りしめてた」
「カァ〜・・・どんだけ俺達兄弟を戦わせたく無かったんだよ!!」
「アンタのせいだから」
「確かに・・・そうかも知れね〜な」
否定しないリョーガ・・・。
「今はいがみ合いは無しだぜチビ助
一旦休憩な! ほら父さんの様子見にいくぞ」
治療室に向かうため、階段を上がる二人が階段下で見たのは・・・
(あれ?メダノレさん・・・)
★・・・・・・・・・・・★・・・・・・・・・・★
激しい打ち合いが続くシングルス2を中断し前倒しで始まったダブルス1・・・
シルバのパルクールの動きを取り入れたトリッキーな動きが日本ダブルスを翻弄し、
フリオが確実にフォローし決めていく。
メダノレ「パルクールに翻弄され目を奪われた一瞬を・・・
フリオロメンは見逃さない。」
(フリオ・ロマンな!!)
※・・・・・・・・・・※・・・・・・・・・・※
えっ・・病院にも、試合会場にも、メダノレが・・・・
えっ。。双子?ドッペルゲンガー?分身?・・(笑)
まぁ当然、一切触れずですが・・(汗)
※・・・・・・・・・・※・・・・・・・・・・※
毛利(月光(つき)さん・・・・・・この試合絶対に負けれーへんですよね・・・
・・・絶対に!!)
★・・・・・・・・・・・★・・・・・・・・・・★
決戦の前夜・・・
毛利「明日はスペイン戦・・・
スイーツ食べらんと眠られへんよ♪
月光さんも誘っちゃろ・・・」
(おれ月光さんの部屋に黒部コーチと齋藤コーチ・・・?)
黒部「越智くん まだ正式に決定した訳えはありませんが・・・
プロへのスカウトの話が来ています
今回話を貰ったスポンサーの意向だと
品行方正で普段の生活態度にも問題が無く
チームとして活動する責任感がある・・・
条件に1番当てはまるのがきみのようです」
斎藤「命を懸けたり地獄に道連れにしたり・・・
ちょっとプロ向きでは無い子達もいますからねぇ
あっ海外の試合もあるから飛行機にも乗れないとね」
黒部「アマチュア大会からバックアップしてくれるそうです」
「キミはプロ志望さして興味アリ・・・ですか?」
その問いに、越智は即答しなかった。
毛利としてはひそかに喜んでいた・・・
君島「何だか寿三郎くん・・・いつもより気合が入ってますねぇ」
(自分とダブルス組んだせいで
月光さんのプロ入りの足を引っ張る訳には
いかんせーね!!)
ゲーム 日本 2-2!!
決勝戦を見守るドイツ代表・・・
ジーク「スゲェ試合だな・・・」
手塚「お互いずっと同調状態での連携を保ち
なおそれぞれの持ち味を生かし
サービスをキープしていますね」
ベルティ「日本にもこんなダブルスの巧者がいながら何故今まで・・・」
ビスマルク「いや・・・あえて決勝まで切り札
として隠していたんだろうよ」
Q.P「このセットどちらが先に勝負を掛けるかが鍵になるね」
ボルグ「ああ」
互いにサービスをキープし続け4-4
スペインのサービスゲーム・・
フリオ「Esta'? bien,v'amonos!!」
越智(こちらの勝負所を潰す気か・・・!)
シルバ「Vale・・・」
越智(シルバ・セラ・バンビエーリの変則的な動きは
あのアマデウスのダークサイドですら捉える事が出来なかったと聞く)
毛利も、ギアを上げる・・・!
毛利が睡眠モードに入る・・・
フランス戦での活躍を見ていた中学生達は盛り上がる!
『睡眠テニス』
寝ることで極限の集中力でゾーンに入り
相手の動きや球種までも瞬時に理解し自然体だから身体の構造を余す事なく使い
思いのままにショットが打てる
毛利先輩にしか出来ない神業
シルバ「寝ながらゾーン状態に入れるもんなにか!?」
フリオ「フゥ・・・俺に聞くなよ おれが『睡眠テニス』か・・・
ショットの速さ 回転のキレも格段に増してるぜ!!」
前衛にいる越智をパッシングで抜くフリオ・・・
しかし即座に反応する毛利・・・
越智は毛利を信頼し、なんのサインもなしにやってのけた・・
大石(あんなプレーを2人共ノールックでいとも簡単に・・・
やっぱ世界トップの高校生ダブルスは
パワー、技術、対応力・・・
すべて俺達の数段先のレベルで戦ってるんだ
この試合行けるぞ!!)
鬼「・・・どう思うお前ら?」
君島「こんな序盤での寿三郎くんの『睡眠モード』は初めてですね」
入江「それはつまり・・・序盤から出さざるを得ないって事?」
種ケ島「切り札を切らされとるんよ」
デューク「リスクを負ってでもポーチに出て越智が先に仕掛けなければ
スペインのペースに持って行かれてましたなぁ」
平等院「奴等に切札を隠す余裕など皆無
世界の頂点ともなれば猶更に事だ・・・
奴等は常にギリギリの所で戦っている
勝つ為の選択肢を探しながらな」
ゲーム日本 5-4!!
日本ペアが先にスペインのサービスゲームをブレーク。
そして、越智のサービスゲーム・・・!
マッハを2本決め・・・
鬼「来るぜ・・・」
平等院「・・・ああ
マッハを返球しても前衛の餌食にされる現状を打破する方法は
前衛の構えが唯一遅れが唯一遅れる身体の正面 ボディ狙いしか無ぇ
そうだよな・・・マスクマンJ」
鬼「だが奴は既に攻略済みじゃなかったか?・・・マスクマンHよ」
相手のタイムんぐを外すように、絶妙なタイミングで、ワープを放つ。
平等院「『ワープ』だ
落ちはマッハに微妙にシンカー回転を加え
軌道を変えたサーブを編み出してやがった・・・」
種ケ島「ダブルス選手として相棒を守る為やなぁ」
シルバ(『マッハ』と『ワープ』を併用する事で
リターンを絞り込めず更に越智のサービスゲームは盤石になった様ですね)
ゲーム&1セット 日本 6-4!!
しかしスペイン側は冷静で・・・
メダノレ「最後 惜しかったな」
ロミオ 「バンビのリターン あれ『ワープ』ならタイミング合ってたでしょ」
シルバ「でもあそこで新たなサーブを使ってくるとは・・・」
マルス「さあ1セット目は忘れてここからね!
ウチの最の高ダブルスをしっかり応援するわよ!!
ねぇフリオ『マッハ』も『ワープ』もタイミング掴めたみたいじゃない♪
私の特訓が約に立ったみたいね」
「ああマルス テ・ロ・アグラデスコ(感謝してるよ)
だから今後
越智月光が・・・
サービスをキープする事は無いぜ」
さっきまでの笑みを含めた表情とは変わり、厳しい表情で告げるフリオ・・
スペイン戦、2勝目をとるまで、あと1セット・・・
このままいくとは到底思えない・・・
次号へ続く!!