「オサムちゃんとの約束は守れへんみたいや」
包帯を解くその腕には黄金に光るものが・・・。
2年前、
四天宝寺顧問である渡邊オサムが競馬が当たった事で手に入れた純金。
「ハッハ―ッ おっそうだ白石 お前卒業までそれつけとけ!
俺の全財産や 見つからんよ―にまっ一丁頼むわぁ!」
ほぼ押しつけにも近いオサムからの預かり物を律義に腕に付け続けた白石・・・
切原に問いかける白石。
「みんなワカメって言うけど・・・
その髪型めっちゃイカしてるわ 格好ええなぁ切原クン・・・・・」
「さぁ反撃しよな き・り・は・らクン」
そんな純金の正体に芥川。
「みたみた跡部!アイツ純金を手になんてうらやまC!!」
「あーん 悪趣味だぜ」
「本土の人間は派手好きですねぇ」
いやいや、木手君、滅多にそんな人、本土でもいません(笑)
4-0とピンチなのは変わりはしないが白石のサーブ。
強烈なサーブを放ち高校生も当てるのが精い一杯で上がったロブ。
切原が綺麗に高校生の間を抜く!!
「後で切原クンの美容室紹介してな」
再び白石のサーブから上がったロブにスマッシュを叩きつける切原。
千歳「純金は鉛や鉄と比べて3倍近くの重さがあったいね」
銀「白石はんが包帯巻き始めたんは1年の・・・」
しかし、変化を遂げたのは白石だけではなかった事に跡部は気付く
「それよりおい・・・・・・アレを見てみな
悪魔ってより天使じゃねーか」
いつもの相手を見下す悪魔のような赤也の笑顔はない。
そこにあったのは爽やかでもあり安堵さえも感じさせる表情をして舞う赤也だった。。
切原を自在にコントロールする白石。
当然それに結果も付いてくる。
気づけば 4-4 と同点に追いつく!
「・・・・・・ねぇ白石 ボクとやった時も重りを? 傷つくなぁ」
「おぉ不二クン あの時めっちゃ必死やったんで外すのわすれてしもたわ ゴメンやで
「しっかし軽いわぁ! 腕がないみたいなこの解放感・・・・・・・・・・・・・・・」
「んんーーーーーーっ絶頂!」
二人が声を揃えてエクスタシー!!
フラワーサーブも通用しなくなった松平が徐々に焦りを見せ始める。
しかし焦る松平を強く落ち着けと黙らせる都。
一人思惑を巡らせる都・・
「ヤツが重りを外してスイングスピードが格段に上がった事は誤算だった
-----だが 腕のスピードに下半身がついていって無い
故に打球全てが左側に集まってきている訳だ やはりこのダブルスの弱点は―------」
ボールを切原に直撃させる都!!
「分かったか?」
「ええ・・・」
「心配するな お前なら出来る」
松平が切原へボールを直撃させる。
薄く笑う切原。
それでいい 切原赤也は脆い
悪魔化させる事で お前たちのダブルスは内部から崩壊していく
「あんま調子乗ってっと・・・・・・アンタ潰すよ」
確かに都の考え通り、切原は悪魔化した。
だかそこには正気のまま悪魔化しパワーを上げた切原の姿が。
驚く都、松平を尻目に白石の円卓ショットが射抜く!
「無駄多過ぎやで 先輩方」
6-4! 遂に高校生から1勝をもぎとった中学生!
「・・・あら これは予想外でしたね」
さすがの入江も負けるまでは予想していなかったようだ。
一人の男がスッとラケットを手にコートに向かう。
「ボクが中3だった時の彼は中1だった・・・
忘れ物を渡してきます」
「どうぞ 大和くん」
コートを挟み向かい合う青学新旧部長
「立派になりましたねぇ・・・・・・手塚クン」
「大和部長もお変わりない様で」
ついに次号 新旧青学の柱対決開戦!