ロミオが跡部の前に作り出した”具現”・・・


跡部が心に存在する恐れ、尊敬等様々に存在する存在・・・

跡部の目に映るのは5人・・・


その陰から、皇帝、真田は現れた。


「来い ひねり潰してやるわ」


跡部(皇帝 真田弦一郎・・・これは夢か!?


『具現』だとーーー―・・・まさか)


跡部のサーブ・・・

「テメェと再び戦うとはな!!」


「微温いわ」

「徳川カズヤと戦って『黒龍三重の斬』をやっとマスターしたようだな真田!!


『黒龍・・・』


「面白ぇ 見極めてやるぜ!!」


『黒龍七重の斬』


トリプルクラッチをはるかに超える、セプタプル(7回)の変化・・・


(いったいどう言う事だ いつの間に真田のヤロウ 7回も曲げられるように?)




ゲーム4-2 スペイン!!


「何か跡部の様子おかしくないか?
急に萎縮し始めたような・・・」

「何か俺達に見えないモノが見えているんじゃ・・・


『具現化』とか言っていたが・・・まさか」


ざわめきだす日本ベンチ・・


ロミオ「どうしたケイゴ・・・顔が青いぞ?」


「これも貴様のテニスか?」


「深層心理にの闇には抗えない・・・さあ次だ!」



乾「やはりそうだ!ロミフェルは跡部の自分の心に潜む
畏怖の念を具現化させそれと戦わせてるんだ!!」


丸井「自分が戦いたく無いと思っている相手が相手なんて・・・
5人いるとか言ってただろい?」



木手「今はどんな厄介な相手と戦ってるんですかね?」


その興味は当たる・・・次に跡部の前に具現したのは・・・


(殺し屋  木手永四郎かよ)


ラケットをまっすぐ跡部の胸元へ突き出す幻影の木手・・

「俺様がテメェを恐れてるだと・・・?笑わせるぜ!!」



「ならば尊敬してるんでしょうかね
怪我には気を付けて下さいよ・・・一切容赦しませんから」



サーブを打っただけ・・・しかし跡部の手からラットが弾かれる・・



「木手のヤロウ・・・パワーが倍増している!?」


両手打ちでしっかり返球するも・・


縮地法でネットを詰めドロップショット・・・・

ネットを詰め対応しかけるも・・・

そのドロップしたボールが跳ね上がり不規則な軌道を描く・・



「バカな!!落ちたドロップが飯匙倩の軌道を描くだと!?」


「飯匙倩・・・羨ましかったんじゃ無いですか?」


「笑わせんじゃねーよ!」



(木手・・・2歩目の縮地法を可能にしたか?
だが・・・3歩目はどうだ?」


『氷の世界』!!


縮地法でも対策不可能なテメェの死角が丸見えだぜ・・・木手永四郎



「遅せぇ!」


3歩目も縮地法で追いつき、更には・・

「お楽しみはこれからですよ・・」


ショットを放つ瞬間ワンバンドで跡部の後ろへ・・・



(ボールの縮地法だと・・・!)



ロミオ「一つ忠告してやろうか?」


(・・・どーなってやがる)


「結構だ!」



影の木手があた新たな陰とハイタッチをする・・



(次はテメェか・・・」一度戦いたいと思っていたぜ



『星の聖書』 白石蔵ノ介!!)




鬼「上級心理術師 ロミオ・フェルナンデス
相手の心に潜む畏怖の念を抱く難敵を具現化できるとは


そんな精神的に追い詰められれば劇的な体力消耗と思考力低下で混乱し自滅してしまうな」


乾 「現に予選リーグのカナダの主将も・・・
自滅し途中棄権している!?





(跡部さん・・・)

静かに歯食いしばり戦況を見つめるリョーマ・・・



(こ これは・・・)

跡部に放たれたるは円卓ショット・・・さらに進化してみえるのは、

跡部の周りで大きく円を描いていく・・・


「もっと進化せな試合にならへんで・・・跡部クン」





(いつもより息が上がってやがる

このままじゃ奴の思う壺だ

奴にはヨガを極めた『体力無限リセット』がある)


ゲームごとにストレッチを行う・・
そして今も・・・


ロミオ「リーセット!」


「チッ そーかよ」


白石「怒ったら負けやで・・・跡部クン」


「うるせぇ!!」


(テメェの弱点スケスケにしてやるぜ!)


集中し、インサイトを高める・・・

しかし・・
(奴の骨格が見え・・・
『跡部王国』が効かない!!)


U−17代表で戦ってきたこれまでが一気に回想する・・

日本の為に何度も立ち上がった選手の姿、
成長や進化を続ける選手、
そして世界王者の国下で戦った戦友、
そして、S3の座を掛けて戦い思いを託された先輩・・


(奴を見ろ!球を見ろ! 
全身の毛穴をブチ開けろよ!!


まだこんな所で
くたばる訳には行かなねーんだよ!!


俺はまだ・・・)



無情にもショットが決まる・・・


ゲーム&1セット スペイン 6-3!!




膝を突き、1セットで大きく大汗をかき、
体力を削らている姿に言葉を失う氷帝メンバー・・・

入江も驚いたように言葉を呑む・・


「跡部の奴持久戦どころじゃねーな・・・
精神的に相当削られてるみたいだ」


静かにベンチコーチとしてどっかりと座る
南次郎
(さぁどうする 青少年 
お前の中の恐れを克服出来ない様じゃ・・・
アイツと同じコートに立てやしないぜ)




「まだまだだね・・」


日本ベンチからの一言に跡部が顔をを上げる・・






そして余裕綽々のロミオは待っている


(ここまで上がって来いよケイゴ・・・
早く俺と戦おうぜ!)



まだ跡部は、ロミオと同じ土俵にすら上がっていないのか・・・


1セットを取られ後が無くなったキングに巻き返す術は・・・?

来月へ続く!!!