空港から、樺地の想いに
そしてすれ違ったスペインのロミオに宣戦布告し舞い戻った跡部が向かった先は・・・
「皮肉なもんだな・・・テメェのお蔭で天衣無縫と素でやりあえた
感謝するぜ!!」
勢いよく放ったショットは・・
ドルギアス「ネットだ馬鹿!」
ノア「跡部くん・・・以前のキミとは別人の様だね
何かイイ事ありました?」
「・・・まあな」
そして、オーストラリアの頭脳、ノアの決勝の見立て・・
ノア「明日の決勝戦 日本はベストの駒が揃ってないみたいだね?
スペイン9:1勝利予想が世界の大半の見立てだよ
初戦の駒が番狂わせを起こせば・・・日本に奇跡をもたらすかもしれないけど」
跡部「かつてテニスというチェスで俺様を唸らせた・・・豪州の頭脳が言うんだ
その言葉信じてるぜ!」
跡部が初戦・・それを知ってか、知らずか、読んだか、ノアが言葉を投げかける
後にする跡部にドルギアスがボールを放ちバチッと受け取る跡部。。
「また相手してやる・・・いつでも来い」
☆・・・・・・☆・・・・・・☆
フランス戦前の、柳と毛利のやり取りに華を咲かせる立海ビッグ3と、先輩の毛利・・
真田「毛利先輩に柳が・・・!?
そりゃ先輩 たまらん恐ろしさだったろうな!
ハッハッハ 俺も見たかったぞ蓮二!!」
幸村「ほら真田・・・」
柳「もう勘弁だ・・・弦一郎」
毛利「そうそう止めんせーね!
真剣にテニスに向き合ってちょらんかった俺が悪いんよ」
そっと3人に問いかける・・・
「今からでも間に合うかいな・・・」
毛利に視線を送る3人・・
幸村「立海を代表して・・・決勝頼みます毛利先輩!」
立海で繋がった4人にこのW杯で絆が出来ていた・・
ひたすらに並んでランニングマシンを走りこむ金ちゃんと大曲・・
(ワイがダブルスやて・・見ててや婆ちゃん)
★・・・・・★・・・・・★
対するスペイン代表合宿地・・・
スペインから直帰後、コートに立つロミオ・・
リョーガ「スペインから戻って早々コートに直行とは
精が出るじゃねーか!お前がロミフェルか?」
探るような鋭い視線を送るリョーガ・・
「スペイン代表の正規シングルス2なんだってな?」
「始めて見る顔だな」
「越前リョーガだ!
元々の所属はアメリカのGrade9だが
お前さんと同い年だぜ!
ロミフェルさんよう・・・悪いんだけどシングルス2譲ってくれねーか?」
「悪いがお断りだね それにスペイン代表ではNo.1中学生がS2だからな」
「あらら・・・チビ助の奴準決勝と同様俺がS2だと思ってんだろうなぁ
まぁ仕方ねぇ諦めるか・・・」
しかしロミオには、S3で引っかかる男がいる。。
(知りたきゃ決勝S3に来な)
ロミオ「もしボクに勝ったらシングルス3 譲ってやるよ」
「カッカッカッ いーのかよロミフェル?
お前のテニス奪っちまうぜ俺は」
ロミオ「らしいな・・・構わないよ
むしろそのプロセスに興味が沸いて来る」
トレーニングで汗をかいたそのままリョーガと試合を始めようとする・・
リョーガ「おい 少し休まなくていいのか?」
ロミオ「『パーダハスターサナ』は知ってるかい?
ヨガの体力回復方法なんだけど・・・
これらを応用し長年の人体の研究とヨガを極めた事で・・・
ボクは体力を無限にリセット出来る」
額の汗が引き爽やかな表情に・・
☆・・・・・・・☆・・・・・・・☆
再び日本に宿舎・・
エレベーター・・・鉢合わせる鬼と平等院・・
先に乗っていた平等院
「どうした 乗らないのか?」
平等院「徳川はどうしてる?」
鬼「明日に向けて少し緊張してる様だが・・・」
やれるだけの事はやり切った」
平等院「心配か?」
以前は、徳川を攻撃したことに対して鬼は激高したが・・・
(平等院よ お前の方が・・・正しかったかもしれん)
☆・・・・・・☆・・・・・・☆
リョーガとロミオ、世闇の試合が続く・・・
先に仕掛けたのは、ロミオ。
「そんなもんじゃないだろ?サムライリョーガ!!」
「いいじゃねーか!」
ロミオが放ったのはドライブBの軌道・・・!?
きっと睨み付ける・・「お前 今何した?」
ロミオ「・・・さあね キミが1番心当たりあるんじゃないか?」
リョーガ「面白ぇが まだまだだぜ・・・」
しかし、ここで、まったをかけられる・・
「何をやっているんだい?」
リョーガ「げっ メダノレ!?」
メダノレ「ロミオ・フェルナンデス良く戻ってくれた・・・
さぁミーティングの時間だ」
先程の鋭さを増した顔が嘘のように笑顔でメダノレに返事をする
「了解(エンテンディード)!
・・・そうだ 気が変わったよリョーガ
シングルス2譲ってやるよ」
リョーガに釘を刺すメダノレ
「リョーガ お前の能力は強くもあるが危険でもある
俺ならいつでも相手になる だが俺以外のチームメイトと試合をしない
それがお前のスペイン代表に入る条件だったはずだろ」
「悪い悪い どーしても断れなくてな」
「まあいいフェルナンデスの性格上・・・彼から試合を持ちかけたのは解っている
さぁミーティングだ!監督が待ってるぞ」
リョーガ「・・・なぁ メダノレさんよ
やっぱスペイン代表 面白ぇわ」
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日本代表宿舎
大石「みんな大変だ聴いてくれ!!
さっき手塚から聞いたんだけど」
忍足「ん・・・どないしたん大石?」
日本代表に告げられた真実・・
「スペイン代表の監督が日本人?」
大石「そ それが実は越前の」
リョーマ「ああ親父でしょ!
アメリカにいる頃からやってるみたいっスよ」
「なんでスペイン代表の監督に!?」
リョーマ「さあ?兄貴の生まれ故郷みたいっスけど
・・・ちょっとプールで泳いで来まーす!」
ドリンクを飲み終えその場を離れるリョーマ
丸井「・・・ビックリだろい」
木手「越前くんそー言う事はもっと早く言いなさいよ」
切原「アイツもしかしてスパイなんじゃ!?
日本代表の情報筒抜けかもっ!!」
白石「心配ないと思うで切原クン」
不二「そうだね 越前はネットの向こう側に立った相手を誰だろうと倒すだけだよ
それが父親だろうと 兄だろうと・・・」
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スペイン代表、ミーティング
南次郎「日本代表は主将含む主戦力が負傷
選手総取っ換えで挑んでくる言わば満身創痍のチーム
スペイン代表選手及び監督代行・・・
俺が不在の間も良くミッションに耐えてくれたな
お前らは『無敵艦隊』だ!
デッケー夢を果たしに行こうぜ」
スペイン一同 「はい!!」
南次郎
「日本代表は弱(よえ)〜っ
でもな・・・・それは強くなれるって事だ! なっ 監督代行?
そいつを肝に銘じておくこった! よしっ明日のオーダーを発表すっぞ!」
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鬼「世界は少しの隙も命取りだとお前は言ったな 1人の甘さがチームの全てを崩壊させるとも・・・」
平等院「ああ・・・」
(Q.Pとのシングルス3 その隙を突かれた俺はチームの大事な決勝に負傷欠場を余儀なくされた
一方お前は己の命と引き換えに世界No.1のボルグに勝利 チームを決勝へと導いた
だがドイツ戦に全てを掛けた代償はデカかった・・・)
「お前と俺が2人揃って決勝に出られず
日本がベストメンバーで決勝に挑めないのは俺の責任・・・」
平等院「勘違いするなよ鬼?
この1年間後輩に託したんだろ?そいつと共に・・・」
入江「キミが信じてあげられなくてどうするんだい?」
「・・・そーいう事だ」
入江「今日の決勝戦出場を掛けた試合 僕は残念ながら勝ち上がれなかったけれど・・・
(中学生も高校生も誰もがそれぞれ日本のW杯優勝の為に限界の技をぶつけ合い熱き想いを互いに受け取り合ったんだ)
・・・だから
彼ら7人が紛れもない日本代表ベストメンバーだよ」
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お待たせしました!
これよりU−17杯決勝戦
スペインVS日本の試合を始めます!!
次号、遂に決勝戦開戦!