対スペイン代表・・・残るは、2枠・・・



部長として金ちゃんの苦手なコースを攻め続ける白石。




(金ちゃんはシングルスで越前クンに挑む気満々やったけど
今の彼には恐らく勝てへんで金ちゃん

せやから部長として最初は一緒にダブルスで決勝に出よ思ってたんや
でも種ヶ島先輩に言われダブルス組むより
お互い高校生と組んだ方が勝率は大幅に上がる

せやから俺は攻撃力全振りの金ちゃんには
日本代表トップクラスのスタミナと守備力を誇る大曲先輩にお願いしたんや
世界の舞台での試合経験は彼のテニス人生にきっと役に立つで
俺がそうだったように・・)



負けはしたが、君島と組んで出場した経験は、白石に大きなものを与えた。。


(部長としてやれる事は全てやったで オサムちゃん・・・


あとは勝ったもん勝ちや!!)


部長である間に授けられるものは伝えていく。


しかし、自分自身も、成長するために、代表への道をつかみ取る・・

白石、種ヶ島ペアが仕掛ける・・・

1列に並ぶ陣形・・・




(ダブルスは 判断力を早くや!!)



陣形として後ろに立っていた種ヶ島が返球・・・、いや、金太郎がさせた



(ほんで  ここやろ!!)


二人から初めてゲームを奪う!


ゲーム大曲&遠山  1-4!!


種ヶ島「判断が前の試合より早くなっとるわ・・・」

同じコートにいた大曲も驚く・・

「おい金太郎・・・何でさっき奴等の左側に打った?」


「白石は左でバックで取らなアカンから
ケシマの兄ちゃんが取るやろ・・・
ほんで陣形が開いた真ん中は二人共バックやし迷うかなぁ思て・・・ちゃんうか?」



「いいや 大正解だぜ」


この直前、幸村&柳ペアと試合をした事は既に彼の中に糧となっていた。


「恐いわぁ 竜二・・もう次々と弱点を克服しとるやないか」


(そういう事かい とんでもない賭けに出おったな竜二
俺ら高校生より遥かに金太郎の事を知っとる中学生達に敢えて弱点を攻めさせ
短時間で問題点をあぶり出し克服させよったで)




大曲「お前らのお蔭で金太郎のダブルスの穴は塞がったし―――


んじゃ俺等のダブルスおっ始めろし金太郎!!」



「あいよ!!」


(どうや、金ちゃん ダブルスは?)


(せやな白石)


勝負はタイブレークへ・・・


種ヶ島が動く

『已滅無』を金ちゃんへ・・・


「アカン!?ツムツムの攻略はまだ・・・」


「どけし金太郎ぉ!!


「修二(オメェ)を攻略出来なきゃ決勝に出る資格がねーだろ」




『三寸鬼瓦』

(空気の振動が球の位置を炙り出すぜ)


『已滅無』を破る大曲!


平等院「大曲は2年前
種ヶ島に崖の上送りにされてから奴の『無』を攻略する為特訓していた」


『未生無』にも二刀流で攻略!


『双竜掻き落とし』!!


すかさず、種ヶ島が、消える。。


(勘弁しろし 『不会無』かよ)


動揺が走る大曲だが・・・

姿が消えた種ヶ島からの打球を捉える金ちゃん!


「ダブルス面白いわぁ!!」




ゲームセットウォンバイ・・・大曲&遠山ペア 7-6



驚く種ヶ島と大曲・・

「金ちゃんには種ヶ島先輩・・・見えてたんやと思います」


「ん・・・なんて?ケシマの兄ちゃん消えてたんか?」


「あ〜あ 参ったわ☆」





平等院「負けねぇ男が遂に負けたな 種ヶ島」


「ホンマにアイツらしっかりと最短ルートで
金太郎にダブルス叩き込みよったわぁ
アイツらなら決勝スペイン戦やってくれるやろな」


平等院「種ヶ島(ヤツ)にとってはどっちも勝ちだったって訳か」


デューク「と、申しますと?」


平等院「大曲と高校生同士で組む選択肢もあったが
勝ち上がった人数によって最悪どちらも決勝に出られない

中学生も組む事で勝てば自分と育てた白石の
もし負けても相棒の晴れ姿が見られる――――


最高の相棒を持ったな・・・大曲?」

陰で涙を流す大曲・・・
その気持ちも持って、日本代表最後の切り札と、決勝へ挑む。。


D2 大曲竜二&遠山金太郎 に決定


5-0とリードしたままの優位に試合を進める入江奏多・・


しかし・・・


入江は、跡部と打ち合う中、涙を流していた。

必死に跡部もあきらめず食らいつく・・その最中・・・


ネットを緩ませながら告げる・・

「はい試合はここまでで〜す!

高校生4人のメンバー枠が既に埋まりました
したがってシングル3は中学生―――跡部くんが決勝メンバー決定です


跡部(フザけるな!!)



入江「0-5のままずっと粘るなんて
キミの勝ちだよ・・・おめでとう」


跡部「まだ試合が終わってねー!!」


コートから離れようとする入江


「仕方ないよ ルールだから」

「この俺に屈辱を背負ってまで残れってのか!?」




バックから水を取り出し飲みながら問いかける・・


入江「屈辱的かい?


でもチャンスは逃しちゃダメだよ・・・絶対にね!!」








黒部「決勝が始まる段階でS1・S2・D1・D2 どちらが勝っても
高校生4名と中学生2名 S3で入江が勝てば高校生は5名です


つまり高校生が人数オーバーになった場合中学生と入れ替わるのはS3のみだったので
最初からS3は跡部景吾でほぼ決まりでした。

それでも入江奏多が高校生4人決定より先に
決勝への切符を手に入れられたら彼を出すつもりで
監督は決勝開始時間を揃えラストチャンスを与えたのですね?


柘植「その場合最後に決まったブロックの中で中学生の人数調整を行うから
跡部は決勝に出られなかったという訳か」



三船「入江は心理戦にも強くテニスセンスもGenius10に
匹敵する程の才は持っていたが

鬼と共にチームの底上げや後輩の育成に力を注いだ事で
自らのチャンスを逸していた阿保じゃ
演技という仮面を被り自分の才能と向き合わなかった阿保が
今回演技を捨て勝ちに拘るも・・・勝ちきれなかった
奴にとってその経験は きっと宝物になるじゃろうよ」




結果に納得がいかず、このまま試合に出ることを自分が許さず。

跡部は空港にいた。
自ら代表を去ろうとしていた・・・

(チャンスは逃しちゃダメだよ・・・絶対にね!!)

入江の言葉は心に刺さったまま・・

しかし・・・

(氷帝で3年間 敗者切り捨てでやってきた俺様が・・・)

目の前に立ちはだかったのは樺地・・・


「俺 ずっと見てました 
幼い頃から誰より努力し傷つき進化し続けて来た
その大きな背中を

跡部さん・・・ここは死んでも通しません」



目を閉じ、天を仰ぎ樺地と向き合う・・


「おい樺地・・・」

そこに空港に降り立ったスペイン代表・・・


「ロミオ・フェルナンデス様 こちらです」


「へぇ〜日本もやるじゃん・・・


でもドイツ代表のクニミツとか言う
最強中学生と戦いたかったよ」




それを聞いた跡部、目に鋭さと光が蘇る!!


「俺様はそのクニミツを倒した男だぜ」



ロミオ 「Cua'les tu nombre?」


ロミオをキッと睨み付け言い放つ!


跡部 「van a la final S3 si quieres saber」


(まだ豪州でのカーテンコールには早ぇようじゃねーの

・・・ちょっと奴の顔でも見に行くか)



踵を返し何処かへ向かう跡部・・・
「着いて来い樺地!!」


「ウス!」


跡部でなら、こうなるだろうと思い空港へ駆けつけたのは樺地だけではなかった・・

日吉「とんでもない事になりましたね宍戸さん・・・・・」
宍戸「樺地が止められ無かったら俺達力づくで止めようと思ってたのによぅ」
向日「自尊心(プライド)高い奴は大変だぜ!」
滝「ギラギラ戻って来たね景吾くん・・・」
鳳「さすが跡部部長ですね」
芥川「何か俺までワクワクして来たC!!」

忍足「跡部・・・・・・」



(テニスの為ならどんな屈辱でも受けて立ってやる

それが俺の覚悟だ!!)
 


改めて、日本の運命を決める代表7人が決まった!!


S1 徳川カズヤ
D1 越智月光&毛利寿三郎
S2 越前リョーマ
D2 大曲竜次&遠山金太郎
D3 跡部景吾





次号は、お休み・・・!(汗)