決勝戦選出のトーナメントはD2を残し決勝の組み合わせが決定。
D2の決定戦準決勝は幸村、柳の立海ペアと遠山・大曲のペア・・
「『天衣無縫』は俺にはもう効かないよ!」
「せやな!凄いわぁーっ!」
手塚との闘いで得たものはそのまま天衣無縫を操る金太郎にも有効だ。
「天衣無縫を幸村の『零感のテニス』が封じ込めている。」
大曲「おい金太郎ぉーっ!!」
「あいよ!!」
大曲「天衣無縫・・・幸村は対応出来ても――ー」
柳「あの柳蓮二は対応できない・・・
と大曲先輩は言う」
幸村「逃がさないよ」
『零感のテニス』、更には「蜃気楼の鏡」を駆使し天衣無縫の金太郎に対抗する
それをダブルスの名手であり、
3年間、共に幸村を見てきた柳がゲームメイクをする。
ゲーム幸村・柳 3-3!!
「まさか二刀流の兄ちゃん ピンチなんか〜?」
「勘弁しろし!オメェ一人でやられてんだろが」
柳(テニスを始めてたった半年程で『天衣無縫』に到達した遠山金太郎
その規格外のテニスはダブルスにもかかわらず自陣のボールは全て一人で追えている
持ち前の野性的勘に加えスピード・パワー・瞬発力も格段に上がった
だが圧倒的経験不足は否めない
ダブルスの相手の動きまではまだ全然掴めていない――ー要するに
二人を相手にする事に慣れていないと言う事)
幸村「どうした遠山君 いつまでラリーを続ける気だい?」
金太郎「ふんぎい〜〜〜っ!!」
ショットが決まらないことに焦りを見せる・・
真田(見事な連携だ・・・あの二人金太郎にポイントを決めさせない)
「キンタロー 交代しろし」
サポートに入る大曲
柳(大曲先輩の二刀流・・・
守備範囲の広さとトリッキーさに弦一郎も翻弄されていた
だが予め打球を打つ方向にさえ決めておけば――ー
読めない打球ではない!)
動きを読もうとするも巧みなフェイントからのショット・・・
「読ませねーよ」
柳(直前の予備動作である程度方向は絞れると思っていたが・・・全く読めない!)
幸村(こちらの動きをみてからフォアとバックを自在に使い分けるのでは
攻略は格段に難しい・・・!)
その思考を読み取るかの如く・・!!
大曲「まずはオメェ達の判断力を削り取ってやんよ――
『荒仕虎(あらしこ)』」
(俺達がどちらに動くのか一瞬で判断できる 試合勘
俺達よりもD経験が一枚も二枚も上手だ)
あれがジーニアス10 No.6『二刀流』
大曲竜二
そして、大曲に呼応するかの如く・・・
「ワイが貰たで!!」
真田(大曲先輩のお陰で金太郎までもが・・・徐々にダブルスに目覚めている)
しかし、冷静な二人は諦めずに冷静だった・・
「・・・そろそろどうだい柳?」
「データは揃った!」
柳(今までの彼の性格やプレー等からダブルスの弱点はあらかた算出できた
大曲先輩は確かにダブルスでは我々よりも経験値で勝るかもしれない
しかしダブルスは弱いほころびを突き崩すゲーム
残念ですがこのゲーム――ー俺達が勝たせて貰います!)
二人がセンターラインに並ぶ陣形をとる!
「どっちや・・・正面かサイド どっちに打ったら・・・」
「真正面なら柳くんでも天衣無縫の打球を返せるだろい!」
「サイド狙いなら幸村くんが両サイド『蜃気楼の鏡』で難なく対応出来ますね」
(・・・くっ 迷うてる場合やあらへんわ!!)
選んだのは正面!
しかし・・・
「精市を避ける確率100%・・・」
それすらも読み切り、フォローしていた大曲・・・
ゲームセット 7-5 大曲・遠山ペア!!
「おい金太郎 ボケっとするなし
シングルスはダブルスよりも判断を早くしねーと置いてかれんだよ」
(判断力・・・か えろう難しいんやな)
「まあ勝ったからええやん!二刀流の兄ちゃん次も頼むでぇ!」
「チッ・・・とんだババ引いちまったぜ」
真田「いい試合だったな・・・」
幸村「2人掛かりで天衣無縫の遠山君を抑える作戦だったが
やはり高校生相手だと一筋縄ではいかないな
しかしあの二人・・・」
柳「このままでは次の試合は100%勝てない」
手を合わせて感じた柳の目算とは・・・
一方、代表合宿所に集まりつつある日本の相手・・・
「マルスはどこ行った!?」
マルスを探すスペインの副主将 フロオ・マロン(高3)
マルス「あらフレンズ・・・何か用?」
フリオ「ロドリゴの顔にアザを作ったのはお前だろ?」
マルス「ロドリーゴ達から聞いたのね!」
フリオ「聞いてない!」
マルス「え・・・それじゃあどうして?」
「越前リョーガを守ったんだろ?」
「え・・・!?」
「見れば分かるさ ロドリゴのアザは遠距離から放たれたボールの後だ
あれだけの遠距離ショットを打てるのはスペイン代表でもマルスだけだろ?
ロドリゴも越前リョーガを快く思っていなかったしな
でも喧嘩両成敗だからな!」
「何でもお見通しなのねフリオロメン♪」
「フリオ・ロマンだっ!!」
「それで私をどうするの?
明日の決勝メンバーから外す?」
「いや・・・これから俺の『特別メニュー』だ!」
「嘘〜っ!ロドリーゴと今から7セットマッチの試合なの?」
「ああ♪仲間なんだから皆仲良くラブ&ピース!!」
メダノレ「随分と騒がしかったですねフリオロメン・・・」
「フリオ・ロマンな!
マルスとロドリゴには『特別練習』メニューをやらせといたけど
それで良いかいアントニオ?」
「お前の判断に任せるよ フリオ」
(フリオ・ロマンは相手の表情から思考を読み取れる「感情認識力」があるとのこと。
メダノレはフリオに全幅の信頼を置いている模様
「それにしてもお前の部屋だけ何か豪華だなぁ」
と、ドアの隅から覗き込むとメダノレは日記を書いていた模様・・・
ドア、カギを閉め練習へと向かう二人。
「よう・・・この大会終わったら昨日約束したアレ・・・
絶対やろうぜ親友(メホルアミーゴ)」
「・・・ああ勿論だ」
深夜・・・コートに立ち、
フリオがカウントを数えなら無人のコートへサーブを放つ・・・
そのサーブに飛びつきコートに現れた・・
「時間通りだなバンビエーリ」
バンビエーリが到着しラリーを始める・・
フリオ「あの双子から話は聞けたかい?」
バンビエーリ「ああ」
フリオ「こっとも収穫あったぞ 間違いない―ー―
今日のメダノレは
昨日とは違う性格だった」
謎深まりしアントニオ・ダ・メダノレ・・・
来月に続く・・・!!