スペイン戦への出場権を賭けて、熱戦が続く。
入江が加治に圧倒的な力を見せあと1勝と駒を進める。
そしてもう1試合、氷帝を引っ張ってきた”太陽”と、
静かにそれを支えて来た”月”が相対する。
「俺様に挑んでくるとはどういう風の・・・」
問い掛けには答えず、跡部のコートをサービスエースで忍足が射貫く
「そろそろ月が輝いてもええやろ」
同様に強く打ちこまれたボールが跡部の視界から消える。
即座に見抜きリターンをする跡部、
ネットにに詰め、打ちこむ忍足・・
リターンをする跡部・・・がラケットが弾かれる。
ロブが上がる・・・
(ま まさか・・・これは 破滅への輪舞曲!?)
忍足、スマッシュの体制・・・
跡部が驚いたのは一瞬。
弾かれたラケットを握り直しリターンを放つ。
(自分の技の対処法くらい分かってんだよ)
すぐさまポイントを取り返す跡部
「太陽はまだ沈まねぇ」
☆・・・・・・・☆・・・・・・・☆
ゲーム4-4 木手&丸井ペア!!
種ヶ島「凄いわガムくん 全然ペース落ちひんな・・・」
(ワンダーキャッスルを長時間続ける為
試合に出られへん間も相当持久力UPに励んでたようやな)
木手「彼ら焦ってきましたねぇ・・・」
丸井「もっと言い方あんだろうキテレツ!」
(やるな丸井クン・・・最初からハイペースで攻める事で
俺達のペースを乱してた訳か
なら『星の聖書』全てのエレメントを『パワー』に特化や!!)
(パワー全振りスタイルに切り替えただろい!!
真正面から城壁を崩す気か!? 来いよ白石!!)
種ヶ島「ええ判断や蔵ノ介・・・」
白石との打ち合いの中に入り込む・・
(しまった 種ヶ島先輩は小さな隙も見逃さねぇよな)
丸井「今だぁああああーッ!!」
大曲が目を見張る・・・!
「まさか・・アイツが二刀流」
丸井の両手にはラケットが・・・!?
木手「二刀流・・・!?
大曲先輩のような二刀流は誰も易々と出来ませんよ
ですが・・・丸井くんが妙技のアイデアをくれました」
「コイツら・・・」
(ワタシが縮地法を使い影として丸井くんを二刀流にする)
『沖縄式二刀流「獅威左亜(シーサー)」』
★・・・・・★・・・・・★
一方、S1を決める戦い・・・徳川VS真田・・・
ゲーム徳川 4-0 !!
ショットを3度曲げる「黒龍三重の斬」に拘り続けながら徳川に挑み続ける真田・・
徳川「キミ本来のテニスはそれかい?」
徳川の問い掛け・・・
(確かに俺は黒龍で三度曲げることに気を取られ過ぎて
自分本来のテニスを見失っていた様だ
俺は真っ向から相手の得意な形でどんな奴もねじ伏せて来た
そう 『風林火山』を使っ・・・!)
「フフフ・・・ファーッハッハ・・・その手があったか」
真田のその目に、鋭い眼光が戻る・・
(頑固な奴だ)
(付き合ってもらいますよ徳川先輩)
柳「源一郎は三度曲げることに拘り続けるつもりか・・・」
真田「真田は諦めないよ・・・絶対にね」
1度曲げ・・・2度曲げ・・・
そこに織り交ぜたスイングスピードの早い見えないスイング・・
そう、『風林火山の「風』」を使って黒龍三重の斬は完成した!!
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ゲームセットウォンバイ 種ヶ島修二&白石蔵ノ介ペア 7-5 !!
木手「残念でしたね」
丸井「悔いは無いぜ ただし 後で悔しがるだろい」
木手「ジャッカルが!!」
丸井「ハハッ奴かよっ だろいキテレツ♪」
木手「来てくれてますよ・・・・・・本当の相棒が」
日本代表最後の試合を見届けた、相棒がそこにいた・・・
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ゲームセットウォンバイ徳川 6-3 !!
握手を交わし、帽子を取り徳川へ敬意を示す真田
徳川「強いな」
真田「今の日本のNo.1と戦いたかった
ご指導ご鞭撻に感謝します。」
そしてシングルス1のもう1試合
負けても、納得の結果でコートを入れ替わる真田・・・
「立海にはもう一人・・・馬鹿がいたようだな」
「おまん程じゃ無いぜよ・・・」
シングルス1出場試合第2試合 デューク渡邊VS仁王雅治!!
デューク「イリュージョンを封印したと聞きましたぞ・・・残念ですなぁ
ニセお頭と対戦出来るのを楽しみにしてたんですがねぇ」
仁王「プリ・・・
ただデューク先輩と仁王雅治が戦いたいだけじゃき」
☆・・・・・・・☆・・・・・・・☆
入江「さぁ二人共今こそ未来を勝ち取り更なる進化を続ける為に
自分達の今をテニスで語り合ってごらん
『月』と『太陽』が輝き続ける為に」
一方・・・・スペイン代表・・・
「バンビエーリの奴また先に帰りやがった・・・!!!
団体行動できねぇのかよ全く!!」
「なんか深夜に練習しに来てるみたいだし・・・
サボってる訳じゃなさそーだしいいんじゃね♪
「なんか苦手なんだよなぁアイツ・・・」
「あっ・・・俺もそれ分かる!」
「ほら仲間なんだから皆仲良くしなきゃ・・・ラブ&ピース!!」
「はいはい分かったよ フリオ」
「バンビエーリは自分時間に厳しい自由人なんだから」
路面電車を降りて腕時計をチェックするスペイン代表ジャージの後ろ姿。。
「フゥ・・・8分19秒の遅れは痛いですね
私が光ならとっくに太陽まで行ける分の時間をロスした事になる
これは由々しき問題です・・
フゥ・・・仕方ありません」
と、落ち着いて呟きながら歩道橋の様なところから飛び降りる・・!?
近くでファンの女の子に遭遇、サインに応じるアマデウス。
見上げる頭上には建物を飛び移る男の姿・・
「バンビエーリ・・・か!?」
どうやら、この行動、当たり前の様です。(汗)
屋根、屋上、小さな窓の屋根から屋根を飛び移り移動する。。
スペイン代表
シルバ・セラ・バンビエーリ (高3)
まだお顔はまだしっかりは公開されない様子・・
「ジャストだ・・・」
身軽に飛びまわり移動し、目的地には間に合った様子・・
その場所は、パン屋さん・・・?
店員さん「いらっしゃいませー!!
いつもこの時間にピッタンコですね♪
バンビエーリ「暇な学生ですから」
「ブルーベリーパンちょうど焼き上がりましたよ!」
「・・・今日はそれ 2つ戴けますか?」
施設のような場所。。。。
「ラウルくん レナトくん
おやつの時間だから皆と食堂にいらっしゃいよ
大好きなブルーベリーパンがあるわよ」
「・・・いらない どうせまた・・・1つしかないんでしょ」
「バンビエーリのお兄さんが買ってきてくれたわ・・・2つ」
パンを差し入れし、何も言わずに去っていく紳士な対応、バンビエーリ・・・
どんな男なのか・・・次号に続く!!