肉々苑の前でスペイン代表と出くわしたリョーマ君と徳川さん。
メダノレと会話を交わす徳川・・・
メダノレ「どうした?何故黙っているんだカズヤ」
徳川「アントニオ・・・今はどちらですか?」
「変な奴だな・・・ところでお前も出るのか決勝?」
「・・・まだわからない」
「カズヤと戦えるのを楽しみにしている」
どちら・・・の意味とは・・。
焼肉大会の翌日・・・
黒部「あの子達本当にドイツに勝っちゃうなんて」
柘植「きゃつらには驚かされっぱなしだな」
斎藤「はい・・・しかし失ったモノも大きいです」
黒部「次の決勝戦 悩みどころですね どうします三船監督
三船「選手達を全員集めろ」
「思い出すなぁ〜これまでの試合を
攻略不可能と言われたドイツを倒したお前らの強さは
ーー試合の中で成長することだ
ならば決勝を前にしてやる事は一つじゃ・・・・・・
これからU-17W杯決勝メンバー決定戦を行う!!」
黒部「好きなブロックに各自エントリーして貰い
それぞれの枠でトーナメントを行って貰います
各ブロックの優勝者が出場メンバーです」
斎藤「キミ達誰にでもチャンスがあるということだよ♪」
柘植「エントーリー締め切りは明朝7時とする」
三船「代表の座は己の力で掴まんかい!解散じゃ!!」
金太郎「勝ったら試合出られるなんてオモロイわぁ」
コシマエはどないするんのや?」
リョーマ「・・・・・・シングルス2」
「ええっ コシマエのくせに何でなんっ!?
相手の強い奴と戦われへんで!?」
「S1はあの人しかいないでしょ・・・」
平等院や、鬼がドイツ戦で痛手を追う今、
そして昨夜の出来事を経て思い浮かべるのは・・・
「ほなワイも・・・シングルス2に出たらコシマエと戦えるんやな」
「・・・あっそ」
そんな二人を遠目から見る跡部・・・
「修二・・・お前SとDどっち狙ってるよ?
「ん〜〜っせやなぁ・・・」
「ノスケや〜い☆ お前はどないするん?」
通りがかった白石に声をかける・・
白石「四天宝寺の部長としてやり残した事と言うたら
金ちゃんの事なんで今回金ちゃんとダブルス・・・」
「ノスケ・・・俺とD組もか?」
種ケ島をペアに誘う大曲、そして白石をペアに誘う種ケ島・・
「え・・・?・・・勘弁しろし俺は?」
「高校生ばっか勝ち上がっても4人までしか出られへんしなぁ
それやったらーーー
中・高ダブルスでエントリーしといた方がええんとちゃうか?」
そう、代表の中から試合選出のメンバーは、中学生3人は入れねばならないルールがある。
「・・・・・・確かにな じゃあ俺はキテレツにでも声掛けてみるし・・・」
白石「大曲先輩っ お願いがあるんですけど・・」
白石の、お願いとは・・・
コート入れ替え戦での交渉・・・
君島「以前の交渉でキミをダブルスパートナーに推薦すると言いましたよね」
木手「あの交渉は決裂したはずですが先輩?」
君島「誰より試合に出たいでしょ・・・木手くん?
「考えておいてください・・・今度は裏切らないで下さいよ」
そして真田はS1の勝ち抜き戦ヘエントリーを決めた模様・・
黒龍三重の斬も完成間近か・・・。
入江「決勝に誰が出ても恨みっこ無しって事だね♪」
徳川「中学生たちもかなり力をつけて来ましたしね
鬼「アイツらの進化は面白ぇ!!」
入江「中学生だけじゃないよ鬼
高校生も感化されて魔も進化を続けている
ボク舘もこの決勝メンバー選抜ウカウカしてられないよ」
鬼「俺は決勝は辞退するぜ
この手首じゃ皆に迷惑掛けちまう」
徳川「一緒に世界を獲りたかった・・・です」
入江「あれ?徳川くん・・・もうスペインに勝利宣言かい?」
鬼「そうだ徳川・・・
平等院にヨーロッパ留学当時のあの話はしたのか?」
入江「キミが・・・『義』に固執する訳を」
大曲からもダブルスの声掛けを受ける木手・・・果たして胸中は・・・
鬼「体の具合はどうだ」
平等院「完全に回復するまでには数日掛かるが・・・
阿頼耶識は身体がどうこうなる技じゃねぇ
キサマと違ってヤワな鍛え方はしてねぇよ」
鬼「そりゃお生憎様だな
俺も検査の結果骨に異常は無かった
筋を痛めただけだとよ」
「フン・・・このゴリラが」
「お前にいわれたくねぇ!!」
それより明日の試合だが・・・
跡部の部屋を訪ねる忍足だが・・・
「アカン・・・見てもうた」
決勝オーダーのブロック戦、
跡部はどうやらS3を目指す模様・・・
木手のダブルスを持ち掛けられたことを相談するその相手は・・・
「ええ〜〜っキテレツが先輩二人からラブコール!?
明日絶対雨だろい!」
「失礼ですねアナタ・・・相談に来たのは間違いでした」
「あ 悪い悪い
キテレツは 大曲先輩に直々に二刀流を習い
キミ様にダブルス誘われたりほんと凄ぇだろい」
「まぁ実力ですかね・・・
ではアナタも君島先輩にお願いしてみなさいよ?」
「いやいや無理 恐れ多いだろい・・・俺なんか足手まといに・・・」
「自信を失くしているんですか? みっともないですねアナタ
天才的じゃないんですか?」
「俺は皆と違ってまだ試合に出られて無ぇだろい
正直自分のテニスが世界に通用するのか・・・
このメンバーの中から自分が選ばれる訳ないと思ってたのも事実」
「確かにバケモノばかりですからね・・・」
「でも・・・自分なりに準備はしてきたぜ」
その言葉に確信を得たのか
「・・・丸井君・・・もう一度ガム 貰えますか?」
そして三船に土下座をしてトーナメント出場を懇願する遠野!
一方、スペイン代表・・・
牢に幽閉され、鎖につながれたスペイン代表・・・
中学生 (3年) ロミオ・フェルナンデス
「なぁ 看守さんよぅ・・・」
「なんだ?1226号」
「警報押してくんない?」
「何バカな事言ってやがる!?誰が囚人の言う事を・・・」
鳴り響く警報・・・
「よし看守・・・次は牢獄のカギを開けてからその服を僕に渡せ」
「・・・了解(エンテンディード)」
まんまと牢から脱出し気球に乗り込みメダノレに連絡を取るロミオ・・
「悪いねメダノレさんよ ああ今ちょっと立て込んでて・・・
明後日はこのロミフェルに任せときな
え・・・何?決勝の相手は日本!?
へぇ〜面白いね ドイツ負けたんだ」
「旦那様・・・申し訳ありません
逃げられました 今年も坊ちゃまに完全にやられました」
「しかしすまんな・・・
ロミオの余興も年々派手になって困っておる
まさか自分で自分を幽閉しそこから脱獄するなんて」
どうやらお金持ちですね。
プライベートジェットに乗り込み正装に代表ジャージを羽織うロミオ。
「メルボルンまでどれくらいだラファエル?」
「あと9時間程でございます」
「Muchas gracias!!」
「待ってろよ日本!!」