絶体絶命の窮地の中、切原が目覚め、逆転で2セット目を奪い、
お互いのダブルスパートナーが復活!


日本の運命を決める第3セットは互角の戦いを繰り広げていた!!





血気盛んな中学生二人!

ジーク「Du hast einen vogel!!」

切原「うるせぇバカ 分かんねーよ!!」


ミハエル「中学生達も本調子になって来たよーだぜ!!」


種ケ島「せやな☆」


しかし・・・切原の集中爆発は10秒が限界・・・

その事実は変わらず、「矜持の光」をまとうジークにそこを狙われる・・


「ドンマイや赤福」

「ダブルスじゃ10秒以内に決めきれねぇーつうの!!」




「・・・ったく 期待外れだぜキリハラ
 やっぱり10秒がテメーの限界なのかよ

このWA・KA・ME野郎が!!」




デビル化する瞬間・・・


アッチ向いてホイ☆


ちょっと何すんすかこんな時に・・・!?


構へんで・・・シングルスやりや赤福」


我を忘れる瞬間、切原を正気に戻していく。




しかし何度やっても、
返球をロブにすることで10秒への時間を稼ぎ、集中切れを冷静に狙われる・・



しかし、切り札を解禁した種ケ島のサポートが切原をサポートする!


ジーク 「『不会無』か!?」


そーいう事っすね・・・
種ヶ島先輩が透明人間になってサポートする事で
俺は攻撃にのみ集中できる!!
これなら10秒ありゃ十分だぜ!!





Q.P「シュウジ・タネガシマ・・・
ボルグが警戒してた意味が分かったよ
存在感を極限まで消し 守備に徹しサポートする男と
ダブルスを一切やる気がないタチの悪い攻撃にのみ特化した男
これ程相性のいいダブルスがあるか?」




ゲーム日本 5-3 !!


(消えたタネガシマの場所が特定出来ねぇんじゃねぇ
キリハラがやりたい放題じゃねーかよ・・・


このまま負けちまうのかよ)




その時、ミハエルが出したサイン・・・



(そうか・・・!!1か所だけあるじゃねーか
タネガシマが絶対いない場所が!!)




「テメェーのいる場所だぁーっ!!」

切原の真正面への鋭い打球!


しかし。。


読み切ったが如く、種ケ島がそこいる!!



15-0!!


ミハエル(・・・お見通しって訳かい)

「大丈夫・・・俺が必ず守る」


透明になった種ケ島、そしてミハエルがベースライン上で打ち合う!



(マズイ・・・このままじゃ・・・敵の見えないミハエルが不利だ!!
俺が決めなきゃ!!)



「陣形を崩すなジーク!?」


種ヶ島(動いた!!)



未生無!?



「赤福っ 今や!!」

「わかってますよ!!」


ポイントを絞って「集中爆発」をつかってポイントを奪う!


30-0!


この一打は、


ジークの心を、


折った






簡単にもう1ポイントを献上し、日本のマッチポイント・・・



ふう・・・・奴等の特性が完全にマッチしちまったな
ボルグが『能力共鳴』の可能性を危惧していたがダブルスで本当に怖いのは適合だ



シュウジ・タネガシマ 奴はその才能がズバ抜けている!!


「チャッチャと決めますよ!!」

「期待しとるで赤福☆」



(くそっ・・・何故『矜持の光』になれねぇ!?
何やってんだ俺はよう
早く『矜持の光』を発動して戦わなきゃ
ミハエルの足手纏いになっちまうじゃねぇーか


『矜持の光』になれなかったから・・・俺はドイツ代表の準決勝の舞台に立てたんだろう!?


『矜持の光』なれなきゃ俺の価値は・・・)


心が折れ、
戦意を失いかけ、

これまでの自分すらも見失いかけている・・



ジークの心理を全て読み取ったうえでボルグの喝が飛ぶ!


「お前がやるべき事はなんだジーク!?
『矜持の光』になる事ではない!!」




(そうだ!俺がやるべき事は

ダブルスをやることだ!!)




消えかけた戦意を取り戻して拾った返球!!

しかし、ロブが上がりチャンスボールに・・・



「種ケ島先輩決めちゃえ!!」


しかし、切原の後ろから返球はない・・・



右サイド、左サイドにも、種ケ島がいない・・・


★・・・・・★・・・・・★

そして種ケ島も同じタイミングで・・・


ジークのロブが上がった瞬間叫んでいた


「赤福行ったれぇぇーっ!!」



コートを見渡しても一瞬切原の姿がない・・


★・・・・・★・・・・・★


そして二人が相手コートを振り返ると

ドイツの二人が『同調』を果たしていた

それだけではない・・
同時に何かしらの能力であろう、『能力共鳴』を起こしている。


お互いに、切原と種ケ島その姿に驚きながら、
お互いの存在を確認しあう・・


「ん・・・何や
赤福そこにおったんか?」



「もう先輩っ こっちの台詞っすよ!!
後ろから来た気がして・・・チャンスボール譲ったらいないし!!」



「次から声掛け合うで」


(赤福も同じように――)

ジーク「お 俺達が『能力共鳴』を・・・」

ジークも戸惑うが、ミハエルは即座にこの現状を切り替えた


「そーみてぇだな 勝てって事だろ」



Q.P「あれは・・・何だいボルグ?」

「恐らく『疑似気配』だ!!
相手が動く前に自分達が先に陣形を変える事で相手はそれぞれ相棒の動きを読み違え
相棒の間違った気配を正確に把握出来ない事で
ペアは分断され・・・
各々が一人でダブルスを戦うことになる



いうなれば・・・
4対2のダブルスだ!!





マッチポイント目前で、王者が新たなる進化!


切原、種ヶ島は日本の希望を繋げるか!?


次号に続く!!