ゲームドイツ 1-0 !!


ジークフリート「どうしたよキリハラ?」


(クソッ・・・何なんだいったい?
急に身体が動かなくなりやがる)



柳「赤也の『集中爆発』状態は
息を止め無酸素で動く事で集中力を限界まで引き出しているようだ
保っても10秒が限界だろう


赤也が『天衣』に勝つ為には――ー全ポイント10秒以内に決めなくてはならない」


(全ポイントを10秒以内


上等だぜ!)



『集中爆発』→『ナックルサーブ』からの返球を一気にパワーショットで決める!



10秒ありゃ十分だぜ!!


克て拘ってきた速攻で一気にポイントを奪っていく!

「 ゲーム日本!! 2-2

切原「チャチャと来いやぁ〜!!天衣無縫ヤロウ!!


種ケ島先輩!このセット俺が絶対取ってやりますよ!!



種ケ島「任せたで 特攻隊長☆

さぁ 俺の爆発力の前にひれ伏すがいいぜぇ!! フハハハハ

幸村「誰かさんに似てきたね」

真田「た・・・たわけが!!」


脈々と、真田を受け継いで・・・?

ジークフリート(ふざけやがって・・・こんなデタラメな奴は初めてだぜ


ミハエル「相手のペースに乗っちまってどーすんだよ?
お前はたったの10秒ラリーを繋げば勝てるのによ

負けても2位・・・勝てば1位だ!!




ジークフリートの、テニス・・・


そう 俺はいつだって2位の人生を送って来た
ガキの頃から天才少年だと注目されるも
結果は常に2位だった

徐々に周りの大人達の期待も消え始めた頃に・・・

中学生選抜として
ドイツ代表合宿に召集された

ラストチャレンジ

という言葉が頭をよぎった
俺は死ぬ気で戦った
中学選抜で今度こそ1位になる為に!!

そして代表合宿でのランキング戦では36勝0敗で念願の1位を成しとげた
しかし同率1位の選手がいた

A・フランケンシュタイナー
穴の無いサイボーグの様な緻密なテニスの前にミスを連発
憧れのプロ選手達の前でみっともない自滅の形で惨敗した


やっぱり俺はいつだって2位・・・



ミハエル「いつも2位・・・? 凄ぇーじゃん 才能だよ」

ミハエルは毎回コンディションにムラが無く2位を獲れる事は簡単な事じゃない
そんな選手こそが団体戦には必要だと言ってくれた



その一言に救われた俺は今まで腐らずにやって来れた
大会の中学生は最低3人
まだ14歳ながらプロ選手のベルティ
あとは2位までドイツ代表として出られる


死に物狂いで今まで以上に自分をアピールし
練習量を増やし自分を追い込んだ



だけど俺の運命の女神は残酷だ



突然現れた、日本からの、挑戦者



とんでもない逸材だった
異国から来たプロ注目の男に俺は嫉妬した

このままじゃ俺は3位になってしまう

そして俺に構う事なくあしらう態度やヤツの顔つきが
俺の闘争心に火をつけた


奴を倒すため大嫌いな奴に毎晩試合を申し込んだ

戦いながら弱点を探すのに必死だった


2位になるために



練習後・・「
クソッ 何だよてめぇのテニスは!?
ったくエグい回転掛けやがって!!
だけどよ・・・・・・




試合を通じて、目の前にいるクニミツ・テヅカは
間違いなく、強い。。

そしてドイツが団体戦に勝つには。。

もしかしたら自分は、代表になれないかもしれない・・


悔しいが今のドイツ代表にはてめぇが必要だ!


負けたら承知しねーからな




しかし、試合の後は、いつも膝へのアイシングをしている・・・


部長として部をまとめてきた確かな目がある。

打ち合いの中でジークフリートのプレイに手塚が感じたこと・・・


「お前のしぶとい守備力には毎回手を焼く
自分のテニスをもっと信じたらどうだ



俺の中の何かが変わった


もう一度、フランケンシュタイナーともぶつかっていくこと。

「お前と戦った時は監督やプロ達にアピールする事ばかりで
自分のテニスを見失っていたが今は違う
誰も見てない中お前にとっては何もメリットがないかもしれない
自分のテニスを
再確認するにはお前と戦うしかねぇ
頼む!!もう一度俺と試合してくれ!!




そしてドイツ代表になり、日本戦を迎えた前夜・・・


プレWで日本と試合をし負けたこともで、日本戦には選ばれない・・


そう考えながら・・

レンドール「明日の準決勝 VS日本戦 このメンバーで行きましょう!


ジークフリート「みんな頑張ってくださいよ!!
俺の代わりに日本にはプレW杯の借りを1000倍にしてリベンジを・・・



ミハエル「・・・なら自分でやれよジークフリート

レンドール「フランケンシュタイナー君から先程キミが『矜持の光』を纏ったと報告がありました

・・・彼の想いも同じです

リベンジ 任せましたよ



はい!」



集中爆発・・・裏を返せば、10秒宇以上ラリーを続ければいい・・・



ゲームドイツ 3-2!!


入江「マズイね・・・ラリーを確実に繋げ始めた様だよ」

デューク「意外と彼 冷静ですなぁ」

不二(プレW杯でボクと戦った時とはまるで別人だ
いったい何が・・・)


徳川「何か嫌な予感がします」


「彼・・・大人になったね」


ボルグ「強敵の出現・・・・だろう


ミハエル「さぁジーク こっからが本番だぜ!!


ラリーの序盤、ロブによって『集中爆発』の経過を待つ


柳生「まずいですね・・・」
ジャッカル「・・・ああ

赤也のヤツ赤目になってる」



ジークフリート「ほうら10秒 いつだってテメーは仕留められるんだよ


ゲームドイツ 4-2!!


白石「巧いわアイツ・・・
切原クンに精神的にもダメージを与え
苛立ちと焦りで本来のテニスをさせて貰えてへんわ」


そんな簡単に終わるんじゃねーぞ

WA・KA・ME ヤロウ!!


ドイツの取った行動に日本チームは困惑した

何故赤也を『悪魔化』させたのか!?

『悪魔化』のまま『集中爆発』状態でプレイする切原・・


しかし・・・

ジーク 相手の中学生は挑発に乗りやすい
甘えに似てな・・・だからシングルスを持ち掛けお前の守備力でやられるフリして体力を削ってやれ
1セット目でお寝んねして貰うからよ

ボルグがダブルスで警戒しているのは
どんな回転も無効化する日本最強の守備力を誇る

シュウジ・タネガシマ

そのタネガシマに速攻を得意とする攻撃力のみに特化したキリハラが合わさると
両者の特性が十二分に発揮される可能性がある

『能力共鳴』を起こす可能性だ!!


それを阻止する事がお前に与えられた使命だ




戦略にも手を抜かないドイツに日本は掌の上で踊り続けるのか・・・



来月に続く!!