「んじゃあ ちょっくら行ってくるぜ
オーストラリア!!
見送りすまねーな奈々子ちゃん」
「リョーマさん達によろしく伝えて下さいね 叔父様」
「あ〜っ 昨日飲み過ぎちまったかな?
でぇもぉ〜〜・・・・・・
豪州は真夏のX'mas
美人CAさん達と愛のランデヴー!!」
「叔父様もう若くないんだから無茶しすぎないようにして下さいね」
冗談はさておき・・・
「んじゃ 行って来る!!」
南次郎さんがオーストラリアへ・・・その真意は・・!?
ドイツVS日本の第4試合、D1は30分の休憩を置く模様・・。
「ドイツが王手の2勝1敗・・・やはり絶対王者の座は揺らぎませんね」
「いや・・・このまま終わる日本ではあるまい」
試合を終えた幸村に大石がかけ寄る
大石「あの・・・ごめん幸村 お 俺つい手塚の応援を・・・」
「いいんだ・・・それともキミの仲間との絆はそんな程度かい?」
「ナイスゲーム!!」
この休憩中の30分に、事件が・・
「リョーマ君大変だっ!!
ラインハート主将がキミのお兄さんに・・・」
現れたのはツベ共和国戦で一時、リョーマと共にアメリカ代表として戦った
アメリカ代表のチームスタッフ、オリバー・・
兄・越前リョーガがスペイン代表に移った事が日本代表に伝わる。
平等院「ようやく自分の居場所を見つけたか
アイツのテニスは危険すぎる
俺の打球は対戦相手を破壊するが・・・
越前リョーガの打球はチームを破壊する」
「・・・どういう事だよ?」
急ぎ、アメリカVSスペインの試合会場へ向かう・・・
そこにはスペイン代表になったリョーガがラルフと対峙し、
2度目には同じコースを得意になるはずのラルフが
2度同じコースを決められる光景・・
ドゥドゥ「ラルフにはもう使えないんだ」
リョーガ「今のコースも好きになっちまったぜ・・ラインハート先生」
ドゥドゥ「リョーガに能力を喰われちまった」
入江「越前リョーガ・・・
弟の合宿退去をさせられた事件をきっかけに日本代表合宿から姿を消し
理由はわからないけど弟を連れ彼らのもう一つの国籍のあるアメリカへ渡った」
種ヶ島「今年の春先までリョマ吉の方は米国に住んどったやろ?」
大曲「でもよぉ・・・越前リョーガが何故移籍したアメリカを捨て
スペイン代表になっちまったのか見当もつかねぇ」
君島「彼は生まれが違うようですね・・・おそらく多重国籍かと」
徳川「少なくともアメリカ代表への恩義は無いんですかね?」
鬼「色々あるんだろ・・・アイツにも」
遠征中のマカオで日本代表と出会い弟の存在を知り
日本代表に帯同させろと言って来た
我々の目の前で当時No.4だった霧谷の能力を食らうことで
世界を獲る為にとあえて危険の男を連れて帰って来たが
お前は俺らに採算注意を呼びかけていたよな?」
平等院「あぁ・・・自分のテニスを失いたくなければ
奴とは絶対試合をするなとな」
だが奴は
俺の能力を喰らいにきた
1軍VS2軍の試合前日、徳川とリョーマとの練習に割り込み「光る球」で襲撃した際、
リョーガがリョーマの危機を救い返球したたまを平等院は打ち返さず球をキャッチした理由・・
「アレを打ち返していたら
二度と「光る球」を打て無くなってるだろうよ」
俺はあの時越前リョーガを日本に連れ帰った事を後悔し
それと同時に未知なる可能性に歓喜していた
だが奴は相手の能力を自然に奪ってしまい
奪われた相手は何故か能力を失ってしまう
そんな男がチームにいたらどうなると思う
越前リョーガは
チームを破壊する引き金だ
ゲームスペイン
5-4!!
感情は読み取れない。
無表情に、まっすぐラルフを見つる
リョーガ 「大人しく
このまま引き下がってくれ」
ラルフ「・・・ずっと考えていました
キミが米国を去った理由は
このまま自分がこのチームを破壊したくないと思ったからですね
ありがとう」
表情を崩し、笑ってからいう・・
「決着つけねぇとダメだなこりゃ」
プレイを見せることで、自分のテニスが奪われていくラルフ・・・
「ラインハート主将のテニスが・・・どんどん弱体化している」
日本へ戻ることを導いてくれたラルフの言葉が脳裏を過ぎるリョーマ・・
「あんな奴に絶対負け・・・」
ゲームセット
ウォンバイ スペイン!!
空の上・・・
「まだ・・・アイツらを戦わす訳にはいかねぇ」
南次郎も感じ取っていた、リョーガの恐ろしい才能
小さいころのリョーガを見守りながら、
「なぁリョーガ・・越前家にずっと居ていいぜ!
ただし1つだけ約束を守ってくんねーか?」
リョーマが一端のテニス選手になるまでは・・・
真剣勝負は絶対にするな」
試合をしながら、リョーガの力に気づいたラルフだけが、
チームを労わりながらコートを後にする・・
その姿を見つめながらリョーガもコートを去ろうとしたとき・・
(あばよ皆)
「・・・ねぇ
ずいぶん卑怯なテニスだね・・・
だから兄貴 アンタをぶっ倒す事にしたよ」
「テニスを失うぜ チビ助!!」
「あっそ!」
リョーガへの宣戦布告。
明かされた、りょーがの知られざる事実。
決勝の1枠はスペインに。
そして、ドイツと日本、スペインと相対するのはどちらになるのか・・・
次号に続く!