巻頭カラーには手塚国光と幸村精市の二人が並び、


耳開きカラーには真田、不二、リョーマ、切原、跡部、そして幸村・・・
鋭い眼光でこれから始まるストーリーに緊張感を持たせます。


コートを挟んで向かい合う両雄。
言葉は交わさない。

会場を包む静寂。
張り詰めた空気。



君島「この試合 ボクらは一瞬の瞬きすら許されない」


幸村のサービスゲーム・・・


サーブから、手塚の逆を突く。

リターン。

攻める幸村。
またしてもかろうじて手塚は返すのみに至らせる。

手塚の常に逆を突く。


常に、攻めて、前へ。。



試合前日。

君島に呼び出された幸村。

丸井との交渉で受けた、大会終了後の完全完治の手術の約束。

復活への道筋・・。

ドイツ戦の直線に申し訳ないが、
キミに伝えておかなければならない事があります。




合宿所でキミの血液サンプルをアメリカの医療機関に送ったところ
何も問題は見つからなかったそうだ
君の病気は完全に治っているよ




静かに涙を流した幸村・・・



ゲーム日本  1-0!!


無駄な動きなく、隙もなく、

常に手塚の逆を突く幸村



前日・・・・幸村へ、3年、手塚を傍で観察し続けた男が託したもの



3年間集めた手塚のデータだ

データは使われてこそ価値がある

それに手塚はデータでは測り知れない強さを秘めている
俺はそのデータの先を集めたい・・・



だからこそ、解っている。

あの男は、いつも携えたデータを超えてくる。

大量の紙袋にある、手塚国光に関するデータノートを幸村に託した乾



そして、プレW杯でダブルスを組んで以来、
左利き対策を意識し幸村と練習を重ねた徳川とのトレーニング。



Q.P「あのクニミツが・・・リターンゲームとはいえ一方的に攻められていたね」

ビスマルク「プレW杯の時と全然違うな・・・ボルグ?」


ボルグ
(以前は 鬼気迫る感情で永遠の闇の殻に閉じ篭っていたが
今のユキムラには迷いが一切無い・・・)


「別人だ!!」

手塚のサービスゲーム。
鋭いサーブもリタ―ンエースを決める幸村。

激しいラリーの応酬!


試合開始から一度も・・・

大石「手塚は何故『手塚ゾーン』を使わないんだ?



不二「使わないんじゃないよ・・・

『手塚ゾーン封じ』によって使えないんだ




ライバルが、幸村に託した言葉



『手塚ゾーン』を封じたいなら
奴に読まれずに逆の回転を掛ける事だ




簡単に言うね
キミなら出来るのかい 跡部?


ニヤリと笑う跡部


もう試して来たぜ――――


準決勝前、ドイツの宿舎へ向かった際、手塚の打ち合った中で得たもの。

幸村は、打ち手を持ち替えてラリーをすることで、回転を変える・・。


そうかっ
左右の手でランダムに打ち回転を予測させない事で

『手塚ゾーン』を封じているのか!?



そんな事簡単にできるか?


「確かに・・・・・・利き手じゃない時を手塚は見逃しませんね」



毛利 (幸村は筋肉や身体んバランスが偏らんよう
毎日毎日リハビリで右手だけじゃなく左手でもトレーニングしやった事で
無意識に新たな武器を完成させてたんが
左右で寸分たがわぬショットを打ちやる


『蜃気楼の鏡』(ミラージュ・ミラー)


ゲーム2-0!!


手塚の初回のサービスゲームもブレイク・・・



真田「幸村ぁーーー!!
手塚の強さは揺ぎない心の強さだ!!
決して乱れたり弱気になったりはせん!!
試合中に五感を奪われる事などないと肝に命じておけ!!




中学生達の意識・・・それは・・


平等院「中学生代表(こいつら)
全員で打倒手塚を掲げやがったか」



しかし、このまま手塚も黙っていない。



顔色一つ変えず//


幸村からのサーブを天衣無縫の極みになりリターンエースを決める手塚。




油断せずに行こう

動揺は一瞬。

すぐに、冷静さを取り戻す。


ねぇ・・・
テニス楽しんでる?



リョーマと戦ったときとも違う。

そして真田と組み、オーストラリアと戦ったときとも心境は違う。


もう自分に病はない。


さあ来いボウヤ・・・


さあ来い 手塚国光!!




まだ、激戦は、始まったばかり・・・


次号へ続く・・・・