遂に本格開戦の日本VSドイツ!

ドイツの最高傑作Q.P、平等院と共ににほんを 引っ張る実力者、鬼。
互いにサービスゲームを確実にキープする展開が続く・・・

そして・・・
ゲーム日本! 6-5
よっしゃぁーっ
丸井「鬼先輩頼りになり過ぎだろい!!」

遠山「鬼のオッチャン行けるでぇーっ!!」

リョーマ「流石っスね先輩 このまま1セット目奪っちゃって下さいよ」

「あたぼうよ!」


デューク「鬼は中学生に慕われておりますなぁ・・・お頭」
平等院「ちっ 嫌味か」


ブレークされれば1セット目を失うQ.Pのサービスゲーム///


ドイツサポーターがQ.Pを声援で後押しする・・・が・・・

サーブに入ろうとしないQ.P・・・

主審「どうしたんだねキミ?」

開場が騒がしくて集中できないよ
サーブのモーションに入ってからの大声をちゃんと審判のアナタが警告しないなら
試合を続行しないけど・・・OK?


「開場の皆さん 選手が構えに入ったらお静かにお願いします」

声援を力へと変えようとする鬼。
自分への声援をかき消し集中するQ。P・・・。


リョーマ「対照的な二人っスね」


乾「聴くところによると
幼少期から二人三脚でテニスを教わった恩師でさえ平然と捨てたらしい」


☆・・・・・・・・・・☆・・・・・・・・・・☆

Q.Pの、誕生秘話・・・

12年前、ドイツテニスアカデミー・・


アカデミーの理事長・・「さっさと退学させないさい!
どのコーチにも心を開かんのじゃ使いものにならんよアイツは・・・



「オーナー!ちょっと待って下さいよ〜っ!!
彼はとんでもない才能を秘めている
引き出しの開け方が分らないだけなんです!!」


アカデミーのコーチ、ケン・レンドールさん。

「一生殻に閉じ籠って引き出しを開けなかったら・・・
キミはどう責任を取るつもりだね レンドールコーチ?
では1か月後彼には中学生と試合をしてもらう!!」


「そんな無茶な・・・・・・彼はまだ5歳ですよっ!?」

「君が言い出したんだろレンドール君?
もし結果を出せない様なら・・・・・・・・・
Quark Puppe(どうでもいい人形)
は元いた孤児院へ送り返すからな」

レンドールとの最初の出会いは・・黙々と無表情で繰り返す5歳のQ.Pの後ろ姿・・

何度でも同じ場所へ返し続ける後ろ姿・・

「ホント見事なもんだ
今日からキミのコーチをやらせて貰ってもいいかな? キミの名前は?

「みんなはQuark Puppe・・・・・・Q.Pと呼んでるよ

赤ん坊の頃、孤児院あら引き取られ、名前すらない少年だった・・。


壁打ちの壁に数字を書くレンドール
「数字の順番に狙って見せるね!」

レッスンに誘うも全く興味を示さないQ.P・・

「レンドールコーチ何やらかしたんだ!?
役員のお偉いさんがお呼びだぞーっ!!」

あ そうだ・・・!
この『青い鳥のシーソー』を置いておくからキミがここで挑戦したらシーソーを右側に倒してね
僕は左側に倒すからね♪
シーソーは・・・・・・お互いが交互に力を掛けないといつまで動かないよ
明日も待ってるからね!


翌日・・・やはり、Q.Pは練習場所に来ない・・・

しかし・・・レンドールが書いた数字より一つ先の数字がターゲットとして書き加えられていて、
シーソーは右側に倒されていた・・・

つまり、コーチであるはずのレンドールへQ.Pが次の返球位置を支持するという、
お互いのキャッチボールのようではあるが、Q.Pが・レンドールをコーチするという関係性が成り立ちつつあって1か月・・
理事長が指示していた中学生の試合をQ.Pに伝えなかった。。



「ワシを馬鹿にしてるのかっ!!アイツに試合の藩士を伝えて無かったじゃと!?」

「すいませんオーナー!子供達には・・・それぞれの成長するペースがあるんです!!
大人のエゴで彼の将来を潰さないで下さい
あと少し時間を下さい!!
彼は絶対に凄い選手になるんです!!
お願いしますっ!!」


沢山の子供たちが見守る中、
理事長に土下座をする・レンドール・・

しかし、頭を下げた顔は彼への希望で満ちていた・・


更に3年・・・同じようなコーチと練習が続いていた。。



練習のやりとりは続くもお互いに姿を見せずに続いているある日。

レンドールコーチ?3年位前にこのアカデミーを解雇されてるよ
バカなコーチだよな・・・アカデミーの役員に楯突いたらしいぜ
それがコーチの座を取り上げられたけど・・・恩情で今は清掃掛かりとして在籍はしてるってよ
でもなんでさっさと出て行かないんだろうな?



(僕のせいだ・・・)


3年ぶりに姿を見たメンドール・・
最初に姿を見たコーチのジャージ姿ではなく、清掃員の格好をした後ろ姿・・


「キミはもう『どうでもいい人形』じゃなくて 『Qualiity of Perfect(完璧な品質)』として青い鳥は世界へ羽ばたくんだ!!」


はじめて生まれた絆。
コーチと選手として・・

僕は強くなる!!誰よりも!!そしてーーー


ゲームアンド1セット ドイツ 7-6!!




入江「なんて冷静な男だ・・・
キープ合戦になると試合序盤に判断し手の内を隠し
このタイブレークにすべてのギアを上げ確実に取りに来た」


Q.P「ふぅ・・・疲れるよ---でも作戦通りだよね・・・監督?

ナイスゲーム青い鳥



そう!そのQ.Pを最高の品質に磨き上げた男こそ!
U-7ドイツ代表を率いる監督 ケン・レンドールなのです!



次号へ続く!!