真田弦一路VSオジュワール・ドロン開戦!
ネットを挟み、オジュワールがいきなり仕掛ける分身の術!
分身に驚く桃城と菊丸・・しかし動じぬ真田・・・!!
「たわけがっ!」
心乱されぬ真田の一括。
カラクリがドミノ倒しに倒れていき、壁紙から姿を現すオジュワール。。
「流石はオシショーサマ」
真田がサーブを放ち・・・しかし・・
真田(何っ 消えた!? 奴はどこだ・・・)
大きなバウンドを追って上空へ飛びボールを捕まえたオジュワール!
忍法 『トンボ返しの術』♪
動くこと 雷帝の如し・・・
容赦なく雷をたたきつける!
軌道を見つけオジュワールもとびかかる
・・・「忍法・・・」
激しい角度でドロンをすり抜ける!
そのまま落下し・・・急所を・・・・ぶつけてしまう・・・
「忍法・・・何だ? 『金的痩せガエル』か」
どうしたおじゃーる・・・?顔が青いぞ」
続く忍術は網を高速でネットの上に編み込んでコートの高さを上げる
『網増々の術』♪
楽しそうなドロンだが・・・・
「キサマの茶番はもう見飽きたわーーーっ!!」
ファーストアンドファーストセット日本6-4!!
幸村(相手も様々な忍術テニスを駆使してるが
久々のシングルスに飢える今の真田にはどれ一つ通用しないよ)
跪き、ラケットを落とし、涙を流すドロン・・・
「ハハハ・・・来る日も来る日も12年間
忍術の酒豪に打ち込んで来たのに
拙者のような外国人ではやはり忍者になる事は叶わぬでおじゃるか」
そんなドロンを見下ろす真田・・・
「ラケットを拾え
試合が終わるまで刀を落とす行為は武士道に反するぞ!!
・・・そこに外国人だとかは一切関係ないのだから」
己に厳しく律してきた真田が武士道を目指す異国の忍者に武士道とは何たるかを説く・・
大曲「野郎・・・いい事言うじゃねーか」
種ヶ島(奴の忍耐力は相当鍛えたで
あいつは敢えてダブルスを選択 心技体の全て揃った今の奴なら誰にも負けへんよ)
ゲーム5-0
激しい勢いで攻め続ける真田はあと1ゲーム・・・
しかしドロンの上げたボールにスマッシュを放つが・・・
ア アウトーーーーっ!!
ゲームを返して1-5・・・
真田のサービオングフォーマッチ
真田「観念しろ オジュワール・ドロン!!
ドロン「里で待つ婆ちゃんの為にも一球でも多く返すでおじゃる!!」
しかしそこから突然・・・
8球連続でサーブをコートに入れることができず・・・
切原「何チンタラやってんスか真田副部長!?」
丸井「、珍しいだろぃ・・・真田がサーブをあんな連続で」
木手「見た事無いですね」
コートチェンジの際のブレイク時・・・
ドロンのラケットにあるのは・・・
真田「ま まさかそれは・・・南部鉄器文鎮の幻のダルマ290gではないか----!?」
柳も開眼して驚く・・・
一体何でしょう?
「あれは決して高価な代物ではないがマニアの間で人気で入所困難の品
俺たちもずっと探していた」
真田「お前それをどこで?」
ドロン「拙者2個持ってるから・・・1個プレゼントするでおじゃる」
「ほ 本当か・・・かたじけないな」
フランス代表「いよいよ始まったな・・・彼の怖いテニスは派手な忍術ではない」
「五車の術」
大曲「勘弁しろし・・・あの忍者さんまさか『五車の術』を」
「なんや竜次その『五車の術』ってのは?」
「・・・ヤベエかもなこの試合」
自分のミスから招いた相手の巻き返しの雰囲気を掻き切るために仕掛ける・・『黒龍二重の斬』!!
軌道を見抜き、それすらも返される・・
切原「あれを見切るって本物の忍者っスよ!」
幸村「いや・・・真田のショットに迷いが生じているんだ」
5-6と一気に逆転された真田は自らに苛立ちを隠せないラケットをココートに叩きつけラケットが折れてしまう・・・
試合序盤の真田の姿がまるで失われている。
その姿に戸惑う日本代表陣営・・・
大曲が口を開く・・・
『五車の術』ってのは・・・相手の喜怒哀楽の感情や心を巧みに操る最も恐ろしい心理術だよ
『喜車』は相手を褒め称えおだてる事で隙を作る
『怒車』は相手を怒らせ冷静さを失わせ隙を作る
『哀車』は相手に哀れな姿や言動で同情を誘い隙を作る
『楽車』は相手の興味を惹く品を与え買収し弱みを利用し隙を作る
そしてあと一つは・・・
ドロン「越前クンに一度戦って負けたのに−−−S2として華憐お後はキいでおじゃるな?」
大曲「そして最も恐ろしいのが『恐車』・・・
・・・相手が触れられたくな事実や最悪の予測を伝える事で繊維を挫く」
フランス代表の選手も、それぞれのドロンの術におちた経験がある・・
そして、代表を勝ち取り、代表の座にいる・・・
彼はその全てを受けてしまった
かわいそうだけどこの勝負・・・
知り難き事 陰の如く
「風林火陰雷山
「陰」をまといながら「風」を放つ!
まるでこれまでの姿が嘘のように・・・
平等院「フン あの野郎
よほどシングルスに飢えていた様だな
相手の最も得意な戦い方を真っ向勝負で受ける為に
最初から術に掛かったフリをしてやがった」
「選別だ・・・
キサマに俺にテニス哲学を教えてやろう!!」
さらに上を目指すため、自分の足りぬ個所を鍛えた真田なりの答えを今、示す!
次号、オシショーサマの説法!?