治療室に横たわるリョーマ君・・・
揺れる心電図・・・
傍らにはその姿を見つめるプランス皇子・・・
「帽子・・・次に戦える時を楽しみにしてるよ」
去り際に見舞いの花束を残し治療室を去るプランス・・
病室を去る廊下には桜乃ちゃんが・・・
それが、2時間前
(おっ・・2時間前ね・・・)
リョーマの「ホープ」を攻略、返球し、
その返球がリョーマの腸へ突き刺さりコートに仰向けに倒れむリョーマ。
駆け寄るプランス・・
「お おい大丈夫か!?
おい起きろ帽子!
こんな結末って・・・おいっ!何とか言え!」
呼びかけるプランス
失った意識の中、リョーマは過去を彷徨う・・・
・・・・・・・・・・・・・
「おい 目を覚ませ・・・おい起きろって・・・
いつまで寝てんだよ!」
ゆっくり目を覚ますとそこには・・・
「あれ・・・兄ちゃん?」
それは、まだ、リョーガと共に過ごしていた少年時代の記憶・・
遊んでいた二人は、井戸に落ちてしまった・・・
「大丈夫だ 兄ちゃんがついてるだろ!」
しかし、井戸の壁面・・・「に・・・兄ちゃんスベるよう!!」
「が 頑張れっチビ助」
しかし何度登っても、滑り落ちてしいまうが・・・
落下した反動で足を痛めるリョーが・・・
「くそっ 足やっちまった」
(もうここを登るのは無理だ・・・)
内心、諦めたリョーが・・しかし、弟に心配をかけたくない・・
「見ろよチビ助!ポッケにオレンジ入ってたぜ♪
半分こな!これ食ったらまた一緒に登ろうぜ」
「そんな姿を見てリョーマはあきらめずの再び井戸を登り始めようとする・・
(お前、泣き虫のくせに いつだって諦めないもんな)
堀尾「越前でも今回はヤバくねぇか?」
カチロー「は・・早く病院にいった方が」
カツオ「意識が戻ったってすぐ試合なんか出来ないよ!」
医療班「もう試合続行は危険だよ」
入江「医療班の言う通りだよ!何を躊躇っているんだ平等院!?」
鬼「やはりお前にやり方は・・・」
平等院「メディカルタイムアウトの時間はあと2分あろう」
鬼「びょ 平等院っ!?」
食って掛かろうとする鬼に、「義」で世界を取る!と信念を燃やす徳川が止める・・
「あと2分だけ・・・俺からもお願いします!」
・・・・・・・・・・・・・
諦めずに井戸を登るリョーマ
待ってて兄ちゃん!も・・・もうちょっとでコツ掴むから・・・・・・・・・!!」
しかし何度登っても滑って落ちてしまう・・・
それでも泣かずに傷だらけの手を見せて笑顔を見せるリョーマ・・・
日も暮れててリョーマを気遣うリョーガ。。
「もういいよチビ助」
「・・・兄ちゃん そのまま足を伸ばしててね」
壁面に背中を当てて、二人の足を伸ばした状態でくっつけると、丁度突っ張る状態になり、
少しづつ上へ上へと進む。。
主審「申し訳ないが時間だ
規定により準々決勝S3は
日本選手の続行不可能とみなしフランの勝利とーーー
アメリカチームを抜けたリョーガが会場でふとつぶやく・・
「絶対(ぜってー)あきらめねーよ・・・・・・チビ助は」
・・・・・・・・・・・・・
「あともうちょいだ!」
「絶対に諦めるもんか!!」
夜に火朴カラスの鳴き声・・・
「に 兄ちゃん何っ?」
「駄目だチビ助っ足を曲げんな!!」
井戸を登りきるまでもう少し足を曲げてしまった刹那・・・
「頑張ったな!二人共・・・」
二人の手を救い上げる・・・若き日の南次郎!
・・・・・・・・・・・・・
「・・・ねぇ 勝手に試合終わらさないでくんない?」
跡部、忍足、かつてのアメリカチームメンバー、日本の応援団席、そして三船・・・
「まだまだだね」
三船「やせ我慢じゃねーだろな?
「もし一度でもフラついたら試合は終わりじゃ!!くそ小僧が・・・
満足いくまで暴れて来いや!!」
「サンキュー・・・・・・監督♪」
しかし厳しい三船にここまで言わるほど危ない状態なのだ・・
プランス「カミュが言っていた・・・
愛が人を・・・そしてテニスを強くすると
フン・・・あながち間違いでもないかもな」
(桜乃の為に舞い戻ったか・・・・・・ようし!決着をつけてやる!!)
「さぁ面白くなって来たじゃん・・・・・・王子さん♪」
鬼「越前の「ホープ」はすでに封じられた」
入江「越前クンに勝ち目はない・・・」
筋化に見守る徳川・・・
(さぁどうする越前リョーマ)
静かにステップを踏むリョーマ・・
プランスのサーブ!
プランスに奪われ続けたサービスエースを海ごとに奪うリョーマ!
プランス「フン・・・付け焼き刃で出来れば警察いらないよ」
菊丸「へへ〜ん残念♪」
桃城「それが出来んのがウチの越前なんだよ」
しかしながらアウトを重ねながらプランスのサービスエースを会得していくリョーマ!
カミュ「凄いテニスセンスしてるね・・・・・・彼」
そしてカミュにもプレイするリョーマに見た侍の姿・・・
「もうこの試合だれにも止められない」
次号へ続く!!