これまで一球もショットを決められず悩みの中にいた白石が放った円卓ショット・・
「んーーー絶頂」
円を描き地を走るボールの摩擦音だけが会場に響く・・一瞬の静寂・・
時間を取り返したかのように湧き上がる会場!
女性の黄色い声援が白石に降り注ぐ・・・
「見て見て 良く見たら超美少年よ」
「まんまとやられたな・・・
白石のアレ格好イイじゃん〜♪ なぁパリコレ?
あんなパワーショット隠しもってたとはな」
「んんーっ絶頂!」
フランスベンチも呟いてみる・・
銀さんのような両手で放つパワーを加えて放つ自らの円卓ショット。
・・・まぁパワー系の選手なら左右に走らせてそれを封じてやるぜ!!
左右に走らせる・・・
コーナーショットを放つフランス勢・・
白石の足はまるで「浪速のスピードスター」のようなダッシュ力でボールへ追いつき返球で再びポイントを奪う!
種ヶ島に諭された試合前日。
バランス重視のテニスでバイブルを目指すテニスにも、
どこかに自分以上に長けた相手にぶつかったとき、超えられない差で勝てなくなる・・・
次にポイントを奪ったのは千歳の様な無我を研究する中で秀でたテクニックショット。
「ほなっ どないしょ〜か 蔵ノ助は?」
自分に何かを長けさせるのか?
しかしどれか一つの能力の延ばすイメージもしっくりこない・・・
バランス良く大きくなっていったバラメータのエレメント。
そして・・
「見てみぃコシマエ!?
白石がワイみたいや〜〜っ!!」
金ちゃんの様なの全身を使ったプレイ・・・
個性の強い四天宝寺の皆のテニスをーーーずっと見とったお陰かな・・・
だから1つの能力に特化したテニスに躊躇なく踏み込む事が出来たんや
四天宝寺がいたから俺はその『聖書』のその先へ行けるーーー
四天宝寺のプレイヤーのそれぞれの特化したテニスを集約したテニス・・・
「アイツのプレースタイルが全く見えない・・・」
カミュ「面白い」
種ヶ島「1球ごとに自分の持てるエレメント全てを一つにのみ特化させることで!!
総合的にド偉い五角形を・・・いや規格外の星形を作りよった・・・まさに『星の聖書』
(ノスケ)蔵ノ助・・・これがお前の答えか」
「俺は全ての星を掴み取る!」
金太郎「『星の聖書』やて・・格好ええわ!!聞いとるんかコシマエ!?」
リョーマ「そのまんまだけどね」
幸村「・・・ずっと『聖書』テニスの拘り続けた彼だから・・辿り着けたんだろう」
平等院「といんでもねぇ奴がまだ居たかよ 」
「今の蔵ノ助はオール7に匹敵するで
蔵ノ助は『聖書テニス』を捨てた訳やない
オール4の従来の『聖書テニス』・・・それ以上のテニスをされた際に対応しきれへん限界があったが予想の上行きよった・・・」
白石、一気に全開へ!
第2セット一気に5-4と逆転!しセットポイント!
「白石君 一気にこのポイントで追いつきますよ!」
しかし、フランスの二人も更にギアを上げ譲らない!
「お前ら刺激的だぜ!!」
「キミ様っ!ここは耐えますよ!」
「いい心掛けです」
攻めだけではなく、防御も鉄壁である・・
「・・・だからと言っていつまでも防戦一方じゃアナタ達に勝てない」
「左利きのイケメンと右利きのパリコレ
お互いバックのハイボレーでしか返せない1番ダブルス選手が嫌う場所ーーー」
コースは完璧・・ボレーで返したところ、攻めに転じれば君島と白石がセットポイントで追いつく・・・
刹那、強烈なショットが二人を射抜く・・・。
「・・・ふぅ 参りましたねぇ アナタ達・・・両利きでしたか」
死角のないフランス勢・・・果たして、二人は追いつけるのか!?
次号に続く!!