フランス戦前夜・・・決戦を前に。
平等院「運命の悪戯か・・」
デューク「お互いにとって因縁の相手ですなぁ
お頭・・私をシングルス1にして頂けませんかな?」
「カミュとやりたいのか?」
静かに頷くデューク。
元、フランス代表として、しかし、チームを背負って立つ平等院についていくと誓った。
だからこそ、主将との決戦を望む。
フランスへの恩返しも、日本の勝利もデュークは背負う覚悟で・・
「・・・だがオーダーを決めるのは無船のおっさんだ」
三船の部屋を訪れデュークS1の降雨賞をする平等院・・だが・・・
「駄目じゃ!!シングルス1は平等院・・・お前だ!
確かにデュークは元フランス代表 破壊王・・・強いが・・・!
今のカミュはもっと強い!!
・・・それに私情を挟めばやられるということをお前が一番わかっておるだろう
話は以上じゃ!とっとと出て行け 晩酌の邪魔じゃ〜!!」
そう・・まさに、デュークの妹を助け、怪我を負い、そのまま試合に挑み、敗北した。
悔しそうに三船の部屋を出る平等院・・
だが、部屋を出たその廊下に・・・聞き耳を立てる高校生代表。
デュークとカミュを戦わせてあげたい。
その思いは同じだった。
君島「という訳で話しはわかりました!
我々に課された任務は明日のフランス戦のオーダーを書き換えるため・・・
ミッション1 監督の部屋に潜入。
袴田、大曲、越智、鬼が外壁をよじ登り、13階の監督の部屋に潜入を試みる。
一方三船の部屋では大会運営からのワインの差し入れだと君島が持ちかける。
喜んでワインを飲む三船だが・・
「ふぅ・・暑いですね三船監督 窓を開けて風を入れましょうか?」
「駄目じゃ!それに・・・
ワシの部屋をうろついてると大怪我するぞ〜!!」
高校生たちのたくらみを知ってか知らずか言い放つ・・
そろそろ壁をよじ登る手が限界に近い高校生・・
関節を外して、何とか部屋に潜入する高校生たち。
部屋に合図を送られ、時間稼ぎ完了で部屋を後にする君島。
ミッション2 各部屋にあるボールペンを消せるボールペンにすり替える
酔いながら、突然三船が過去を振り返る・・・
「思い出すな〜〜〜グリーンベレー時代を!!」
意外な過去・・・
ボールペンを取り替えながらミッションを遂行していく高校生。
別の部屋でボールペンをすり替えた途端、大曲の足元でカチッと音がする
「あ おい ・・・コレってまさかーーーー・・・地雷じゃね?」
なぜか部屋に設置されている地雷。。
「う・・動きやんせーね!!」
「足離したらドカンですわ」
しゃ〜ね〜な・・・・・・俺にかまうな!任務を遂行しろし!!
「あんたの事は絶対忘れん!!」
また、別の部屋・・・毛利がボールペンをすり替え中・・
再び、三船が・・・
「思い出すな〜〜〜サーカス団にいた頃を!!」
何故か!!寝室の暗闇から現れたのは・・・ライオン!?
一歩も動けない毛利に越智がライオンと向き合う。
越智とライオンが睨みあう・・
越智のひと睨み・・・それはライオンをも、退散させる・・・
「・・・ふぅっ!助かりました月光さんっ!!」
「危なかった・・・」
さらに、キッチンでも立てかけてあるペンが部屋にある最後の一本・・
袴田がすり替えようとする・・
再び三船が・・
「思い出すな〜〜〜ドミノ大会世界一を獲ったときの事を!」
どうやら、多才のようです、三船監督。
一体、三船の過去って、一体・・・!!
その瞬間、足元でカタッと音を立ててドミノが行き着く先は・・
気味悪い人形が抱えたダイナマイトへ・・
「犠牲者も数名出たがミッションは順調にクリアしています」
ここからの作戦は・・・
消せるボールペンで記入されたオーダー表は封筒に入れられ、
黒部コーチによって20:00に大会本部へ移送される。
それを奪取し書き換える。
これでS1をデュークに改ざんする作戦が成功となるが・・・
三船から封筒を受け取った黒部の前で派手に入江が演技を見せる・・
入江家に伝わるコンタクトをなくしたと気を引く作戦も・・
失敗・・・
黒部は西へ移動
・・・次の作戦に控えるは・・・ヤ〇ザにしか見えない格好をするいかつい鬼さん&中河内!
中河内「やりすぎじゃねーのか鬼よ!」
鬼「ドスはやめとけ外道!本職にしか見えんぞ!!」
中河内「お前に言われたくねぇやコノヤロウ・・・むぅ・・・遅いなーーー」
違うエレベーターから降りて行った模様・・・
鬼「ヤベェ!緊急事態だ!男児っ!!」
「「火災警報の夏」!!
あぁあ・・・警報装置押しちゃったよ・・(汗)
黒部の乗ったエレベーターはもちろん停止。
男児が助ける・・
君島「コーチ・・・封筒は?」
「・・・ん エレベーターに落としてしまったようだ」
階段を駆け下り、エレベーターを確認するも、やはり見当たらない・・・」
加地「あのさ・・・アレじゃない?」
清掃員が、落ち葉を掃除した荷台の中に、封筒が・・・
そこに種ヶ島がセグウェイで封筒を華麗に回収・・
「戴き☆」
「大変でしたが何とかミッション大成功です」
いざ、封筒からオーダー表を取り出そうとしたとき・・
デューク
「待ってもらえますかな皆!
・・皆が一丸となって私をカミュと戦わせてくれたことは物凄く嬉しい
けれど我々U-17日本代表をずっと守ってきた監督のオーダーを改ざんして
皆に連帯責任を負わせてまで得る勝利に何の価値があるだろうか?
・・・みんなスマン」
君島「確かに・・・」
鬼「ああ!」
中河内「そうかもしれね〜な」
毛利「ち ちょっと皆・・・見らんせ〜ね!」
そこには、S1で名前を記入してある三船の文字が・・
伝わっていた。
平等院が珍しく嘆願したその思いも、デュークの気持ちも、
周りの高校生の意思も・・受け止めていたのだ・・
ミッション完了後。
種ヶ島と、遠野が部屋へ戻る途中・・・
壁打ちを一心不乱に打ち続ける中学生が一人・・・
「駄目や・・・」
閃きテニス言うたって・・・今までずっとやってきた「聖書テニス」が身体に染みついとって・・
あかんわ
このままやと俺は世界と戦われへん
苛立ちと焦り。
ラケットで足首を叩き続ける・・・痛みが走り、血が出るまで・・・
「怪我なら医療班になった俺が治してやるぜぇ〜〜い!」
遠野の治療が済み・・・
「相変わらず小さ〜く纏まっとるようやな?」
「・・・え?」
「ノスケ・・これがお前や・・」
木の枝を拾ってきて、地面に五角形を書き始める・・種ヶ島
「速さ・攻撃力・持久力・精神力・技術力
5つのエレメントのバランスが良い模範的なテニス選手やな
せやけど より大きな5角形が来たらお前は勝たれへん
ギリシャ代表のゼウスと対峙した時お前なら感じたんとちゃうか?
何か一つでも相手より優れたエレメントがあらへんうちは突破口すら見いだせへんわな
篤京は揺るがない精神力・・・
そして俺はどんな打球でも打ち返せる守備力でGenius10に残っとる!
ほなっどないしょ〜かノスケは?」
それだけを言い残し、白石のもとを離れる二人・・・
種ヶ島なりの、アドバイス・・・
このバランスのいい選手が、さらに何か一つ、突出するものがあれば・・白石は・・・
翌日・・ついに始まるフラン戦!!
デューク「さて・・・世界のド肝を抜いてやりますかな!!」
しゃああ〜〜!!
世界3位へのフランスへ挑むのは
デューク渡邊、真田源一郎、毛利寿三郎、柳蓮二、
君島育斗、白石蔵ノ介、越前リョーマが出陣!