1か月のお休みを経て、新章突入!


アメリカ代表の泊まるホテルのプールサイドにて佇むリョーマに歩み寄るリョーガ・・


「どーしたチビ助?恋の悩みか?・・・兄ちゃんに話してみな?」


「・・・別に」


順調にアメリカ代表として予選を突破したリョーマだが・・


俺は本当に今―――

平等院を倒したいのか・・・




スイス代表のプロ、アマデウスに挑む倒れていく亜久津。
そして、代表辞退を言い渡しながらも、平等院なりのエールを亜久津に送る姿がフラッシュバックする・・






「・・・・・リョーマ?
 ・・・・・Heyリョーマ!?


何ボーッとしてんだリョーマ?」


「あ いや・・・」


「昨日から変だぞお前」


コートに入ってみなさい・・・リョーマ  キコと試合形式でやってごらん


予選の時と明らかに様子が違うことを感じ取った主将のラルフ・・



キコ、ドゥドゥ、アラン、ガイゼル、クライブ、ドン・パチーノ・・・

次々にアメリカ代表と試合をさせるラルフ・・・



そして自らもリョーマと打ち合い・・


ラルフ「迷いがある様だね・・・リョーマ


迷いのある選手はチームの足を引っ張ってしまうよ

キミはアメリカ代表に相応しくない様だね

お前のいるべき場所はやはり・・

ここではない様だ






青学として一緒に戦ってきた先輩たち・・
様々な相手と戦ってきた事・・



俺のいるべき場所――――そうだ


そんなもん決まってんじゃん――
俺を強くしてくれたのは・・・



「おおおお!!


力強い一球がラルフのコートを射貫く!


「迷いは・・・晴れた様ですね」


迷いのない笑顔が戻ったリョーマ!


サンキューラルフ!

主将の意思をくみ取り、迷いの消えたリョーマを見て
アメリカ代表の面々も納得の表情で見送る気持ちで見送るのだった・・



バイクをふかして準備万端のドウドゥ

「乗れよリョーマ間に合わねーぞ!!」



「今日中なら決勝リーグの登録 間に合うみたいですね」


「帰りてぇなら帰ってもいいんだぜ」


「お前を弟のように思ってたのによう」


「淋しくなるのう〜〜!!」


ラルフ「リョーマ・・・自分の信じる道を行きなさい



リョーマ「はい!!




バイクに乗り去っていく弟を見送る兄貴・・


やっぱ失敗か・・・






日本代表の元へ舞い戻ったリョーマ・・


しかし・・・


桃城に思い切り吹っ飛ばされる!!



何勝手な事してんだよ越前!!
お前がアメリカ行ったから怒ってんじゃねぇーよ!!
のこのこ戻って来やがってや!!
代表に選ばれなかった奴等の気持ち考えた事あんのかよ!?




跡部「もういいじゃねーか桃城!!

桃城「跡部さん でも・・・」



三船「そいつは元々日本代表に1度は選ばれておる
代表でもない部外者こそ出ていけ!!



ワシは使えるもんは使う!!」


日本代表ジャージをリョーマへ放り投げる三船




「どもっス・・・・・」


三船「明日から決勝トーナメントじゃ!!
気合い入れて練習しろクズ共がぁ〜〜っ!!



桃城「・・・バカヤロウ」


そして負傷した面子に代わって・・・

追加メンバーを発表する!!




遠野に代わり・・・ 加治風多!!


石田に代わり・・・柳蓮二!!


亜久津に代わり・・・千石清純!!



大石に代わって・・・もう一人―――






そのころ、練習しているコートを一人離れていく桃城・・


忍足「待ちや桃城・・・どこ行くん?

気持ちは分かるけど自暴自棄に・・・」

日本が決勝トーナメント初戦で当たるアラメノマ代表の偵察っス

ビデオカメラを手に歩き出す桃城・・


「ホンマは越前が戻って来てめっちゃ嬉しかったんやろ?
お前ええ奴やなぁ・・・」




「な 何だアイツら・・・!?」

乾や柳でもデータが無いとぼやく謎の代表国・・・

白い仮面を全員が被っている不気味な雰囲気・・・

「グループリーグを全て3勝2敗で勝ってるっちゅうのも・・・不気味やなぁ」


そんな二人のもとへ飛んできたボール・・・


「ちょっくら挨拶してきますよ!


こんな場外ホームラン打ってちゃいけねーなぁ

いけねーよ!!


ボールのカートへ打ち込むも、勢い余って倒してしまう・・



「コートへ招かれ、しっかりとボールを拾って戻してコートを去ろうとしたところへ・・・
アメノラマの選手にボールを差し出された桃城。


「え?もっと打って行けって・・・?」




「なんや桃城・・アイツらと試合する気か・・・?」


「まあ お手並み拝見といきますよ!!」



NEO・ブラックジャックナイフ!!


桃城も代表から落ちても進化しとるんや・・・!



打ち合いの中、優勢に試合を進打ち合う桃城


勝ってまう気か・・・桃城?



そんな中、コートに響く歌・・・


メノマ・・・アラメノマ・・・アラメノアラメ
アラメノマ・・・アラメノマ・・・

アラメノアラメノ・・・



アラメノマ



涙を流し、汗を吹き出し、
苦しみながら、悲鳴を上げ、塞ぎこむ桃城・・・


危険を察知した忍足・・・



アカン!!



止めや言うとるやろ・・・





入江「あれ?
中学生達・・・・・・
明日に備えて休息を取れと言われてたのにまだ・・・・・・」

鬼「越前(アイツ)が入ってほかの選手の目がギラついて来やがった!」


「さて ボク達はホテルでミーティングだよ」

平等院「フン・・」

丸井「ところでアラメノマって国どの辺りにあるんだ?」

木手「そんな国知りませんねぇ」


不二「何でも新しく出来た宗教国家らしいよ」



草陰から傷だらけの桃城を抱えた忍足の姿・・・


即座に桃城に看護にあたる中学生代表の面々・・・

忍足「初戦の相手アラメノマの偵察や言うて・・

奴等は不気味な歌を歌うて・・・意識を同調させ精神に直接ダメージを与えて来たわ



跡部「心を閉ざして辛くも逃げて来たって訳か・・」


越前「余計な事するからっスよ

大石「越前っ 何て事を!!」


俺もう寝るっス


ワイもおしっこ〜

金ちゃんもなんだかそっけない・・・?


「宗教国家アラメノマ とんでもない連中や・・・」


再度アラメノマの練習しているコートに響く不気味な歌・・


その歌をなんのその、打ち合いに興じる相手・・・?



謎の同調をかき消す一撃!


更にその覆面に強烈な一撃を加えるもう一人・・・?


やられたらやり返せや!!


なっ・・・コシマエ!!



コートを覆うアラメノマの選手をなぎ倒したのは・・


決勝トーナメント前に・・・いい準備運動になったよ


日本のテニスをナメんな!


日本のスーパールーキー二人が揃い踏み!




日本代表復帰の初戦は桃先輩の敵討ちだ!


次号に続く!