プロ選手のアマデウス相手に、


平等院に啖呵を切りコートに向かう。
しかし・・それは、



負けたら代表辞退という覚悟を背負って・・・。




縦横無尽にコートを駆ける亜久津の姿。



驚く観客。


そしてベンチコートで見守る平等院。


後ろにスッと立つデューク。。


・・・奴に昔の自分を重ねましたな・・・お頭



フン



「これが10年に1人の逸材と言われた怪童・・・亜久津仁か・・・」



千石「アイツは相手がプロでも億する事は無いよ


むしろその方が方が燃える!



雄たけびを上げながら返球する亜久津。


返球するボールが光を放つ!!


それは・・・



光る球(デストラクション!?)





この打球は――――――・・・


表情一つ変えなかったアマデウスも少し驚く素振りを見せる




球圧で壁に大きくヒビが入るも、構わず返球するアマデウス・・・




「プロのアマデウス相手に・・・


あの中学生一歩も引かないぞ!!?





お前もそれが打てるのか?



アマデウスの返球は・・

ボール自体が消え、打球の影しか見えない・・・!?




俺は――――とんでもない過ちを犯しちまったのかもしれない


亜久津に打球が直撃する・・・




俺のテニスは闇(ダークサイド)


その光る球でなんとか出来たか・・・平等院




平等院の使う光る球でさえ、

アマデウスの
というプレイスタイルに飲み込まれていく・・




意識を失ったまま、傷だらけで倒れる亜久津・・・




その亜久津の足を持って亜久津を反対コートへ引きずるアマデウス・・




コートチェンジだ・・・


亜久津への何の感情もなく吐き捨てるアマデウス。




ゲーム5-0 スイス!!


追い詰められた亜久津・・・


平等院
二年前―――奴がプロになる前に一度戦った事がある

大曲
「結果はどーだったんですかお頭?」



「・・・」


「キミ・・・棄権したほうが・・・」



審判・・・!!
選手が戦おうとしてるのに余計な手出しをするな

アイツは何度でも立ち上がる!!




口に溜まった血だまりを吐き出しながら立ち上がる亜久津



何で奴はまだ動けるんだっ!


その姿に観客も言葉を失う・・・。




「いや・・・亜久津の意識はもう・・・」

千石が気づく。

亜久津は、意識のないまま、あのアマデウスと打ち合っている。

意識がないまま圧倒的なアマデウスの攻撃を返球し続ける亜久津


亜久津先輩っ もういいです!!

わかったから・・・もういいです・・・



涙を流し、太一の悲痛に叫ぶ声・・目を伏せる・・・




亜久津(アイツ)が諦めた事あったっけ


太一の背後で言葉をかけるリョーマ・・・



アンタが目指すのは俺じゃない

・・・亜久津(アイツ)でしょ




部活に入ることを諦めかけた太一が


リョーマと亜久津の試合で、届かないと思っていた背中を追うと心に決めた。


一番傍で見ていた亜久津を、誰よりも見届けなければいけない。



涙を流しながらも、声を張り上げて戦況を見守る太一・・・




平等院との決着をつけたくて―――日本戦に回ったが私情は捨てる

全てはスイスの国旗を掲げる為に!!


決勝リーグで会おう平等院っ!!


どうやら、2年前は平等院が勝ったようだ・・。

ゲームを決める・・・その気持ちで放つアマデウスの「闇」をまとったショット・・



キサマ誰と戦ってんだ!!

捉えきれなかった闇を遂に捉える!!



面白い!


平等院すら声を上げる!



亜久津の脳裏に過るのは、


勝負へのこだわりを見せたあの”小僧”との試合

伴爺の口車に乗り始めた”たかがテニス”だ


燃えた・・・燃え尽きた、満足したとすら思えた一戦・・


しかし今、再びテニスコートにこのコートに立っている・・・





俺は誰だ!?


そうだ―――――



亜久津 仁!!




放ったショットがアマデウスに見せたのは、


強大なボールが迫ってくるイメージ。



ボールの威力で再び客席が破壊の危機・・・(苦笑)




寸でのところ、種ケ島、大曲、デューク、鬼の4人がボールを上空へ上げ、客席破壊を防ぐ!



「客席をフッ飛ばす気ぃかいな」


「お頭の指示が無かったら危なかったですなぁ」



そんな光景に、動じもせず、


亜久津は意識のないまま?笑みを浮かべて立ち上がる。




第8の意識・・・・・・『無没識(むもつしき)』



亜久津の新たな潜在能力の開花なのか?



来月に続く!